私とクライミング 野口啓代自伝

野口啓代(著者)

• 販売会社／発売会社: ソル・メディア
• 発売年月日: 2021/07/13
• JAN: 9784905349570

商品レビュー

2021/10/27

上を見てモチベーションをもらう事が大事。この人に負けたくないから頑張らなきゃ、のようなネガティブなところからモチベーションをもらわないように。はクライミングに限らず大事だと思う。

2021/10/16

強い人だと思っていた。もちろん強いが、不安を抱きながら大会に出場し壁に向き合いながら克服してきた経緯があってこその強さ。
順位やライバルの存在もあるが、一番は完登したい、登り続けたいという気持ち。
一撃、オブザベ、カチ、核心、ボルダリング用語を見るたび、1年半前にコロナで行くのをやめてしまったジムに無性にいきたくなった。そろそろいいよね、いやその前にせめて体を持ち上げれるほどの筋力を戻しながらじゃないと。。。
249冊目読了。

2021/08/13

東京オリンピック銅メダリストの野口啓代の自叙伝。オリンピック直前までの自身のクライミング人生を振り返った半生記。

登場人物や場所や大会の名前等、何よりクライミングシーンは予備知識がないと楽しめない。全く知識のない状態や、数回ジムに行ってオリンピックは観たよ…という程度では、ちょと楽しめないかも。という具合に少々読者を選ぶ本だけど、逆にこの本を手に取る人のほとんどは、その条件をクリアしてるだろうから問題ないか。

啓代ちゃん（失礼）の真面目さを象徴するような文章文体。筆を執って書いたのか文章ソフトで書いたのか口述筆記なのかは分からないが、変に技巧に凝らずきちんとした文章になっているところに好感が持てる。

日本のクライミング界にとって、彼女の功績は計り知れないものがあり、日本中のクライマーは（最底辺の俺みたいなのを含めて）それを知っている。でもこの本を読んで改めて、野口啓代という人の成してきたことを再認識させられた。

オリンピック後に読んだのが残念、これ読んでから女子決勝ラウンドを観ていたら、あのヤンヤと未萌ちゃんと3人で抱き合って喜んだシーンは、もっともっと泣いていたに違いない。

「ありがとう、お疲れ様、ナイスクライミングでした」世界中が彼女に言ったであろう言葉が、改めて心の中に湧き上がってきた。