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向田邦子シナリオ集 昭和の人間ドラマ ちくま文庫
990円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2021/07/12 |
JAN | 9784480437518 |
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向田邦子シナリオ集
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
向田邦子さんの作品の前知識は無く。 「阿修羅のごとく」は積んだままどこかに消え シナリオを読むのはほぼ初めてです。 どの作品もセリフや会話のリズムや間を 自然に感じスラスラと読み進めてしまう。 「隣りの女」が主人公にとっての「隣りの女」である隣人のことを指しているのかと思いき...
向田邦子さんの作品の前知識は無く。 「阿修羅のごとく」は積んだままどこかに消え シナリオを読むのはほぼ初めてです。 どの作品もセリフや会話のリズムや間を 自然に感じスラスラと読み進めてしまう。 「隣りの女」が主人公にとっての「隣りの女」である隣人のことを指しているのかと思いきや、逆に隣人から見た主人公が「隣りの女」としてどう見えているのかといった視点へ自然と意識を持って行かれた感じがあり、読んでて唸った。 解説によると小説版があり、どちらが先に書かれたのかを研究している論文もあるらしい(本人が存命であれば早いのだろうけど、いや伺っても笑って教えてくれないかもしれないが…やはり残念) 小説版が気になり出していて、読めてない「阿修羅のごとく」にも再挑戦したいと思った。
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テレビドラマの脚本なんて読んだことありませんでした。戯曲が客席からの定点カメラによる表現なのに対して、脚本は登場人物への距離感を極端に詰めたり、引いた風景に意味があったり…。物語を作っているのは向田邦子その人なのに登場人物に対する作者の視点が妙に感情的だったり、逆に突き放している...
テレビドラマの脚本なんて読んだことありませんでした。戯曲が客席からの定点カメラによる表現なのに対して、脚本は登場人物への距離感を極端に詰めたり、引いた風景に意味があったり…。物語を作っているのは向田邦子その人なのに登場人物に対する作者の視点が妙に感情的だったり、逆に突き放している感じっだったり、が面白かったです。たぶん、どのシナリオも桃井かおりや浅丘ルリ子、若尾文子や杉村春子、森繁久彌や乙羽信子、加藤春子や長山藍子への当て書きだと思います。作者の中で、自分の気持ちを直截に表現している部分と、名優たちの演技を目を細めて楽しんでいる部分が同居しているからなのかな、と思いました。実際、俳優たちの演技を想像しながら、いや、セリフと演技が一体化して脳内再現されるような、戯曲を読むのとも小説を読むのとも、ちょっと違う濃い体験でした。タイミング的にも8月22日が没後40年ということでメディアでも彼女の話題が取り上げられていました。いまだに若い読者を獲得し続けている、という話でした。森繁や杉村春子を知らない世代は、このシナリオ集、どう読むのだろう?でも今年の初めNHKアナザーストリーズ「突然あらわれ突然去った人〜向田邦子の真実〜」でチラッと見た「隣の女」のシナリオをフルでちゃんと読むと、「隣の女」をフルでちゃんと見たくなります。桃井かおりと浅丘ルリ子と根津甚八で西鶴やるって、その企画が民放のテレビドラマとして成立していることが凄いし、その中で役者たちが発揮しているフェロモンを浴びせかけられたい!
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天才だと思う シーンの設定、セリフが全体として 調和する完璧な計算 どこまでも人に対する目が暖かい
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