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海の鎖 未来の文学
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海の鎖 未来の文学

ガードナー・R.ドゾワ(著者), 伊藤典夫(訳者)

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海の鎖 未来の文学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 2021/06/27
JAN 9784336053251

商品レビュー

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2023/12/15

SF。短編集。 伊藤典夫さんが翻訳した単行本未収録作品から、特に面白いものを厳選した作品集とのこと。 テーマ的には地球外生命体とのコンタクトと、何らかの争いに関する作品が多め。 個人的に、ハズレはなし。全体的に高品質な一冊。 アラン・E・ナース「偽態」 宇宙船内への侵略。映画で...

SF。短編集。 伊藤典夫さんが翻訳した単行本未収録作品から、特に面白いものを厳選した作品集とのこと。 テーマ的には地球外生命体とのコンタクトと、何らかの争いに関する作品が多め。 個人的に、ハズレはなし。全体的に高品質な一冊。 アラン・E・ナース「偽態」 宇宙船内への侵略。映画でよく見る定番の設定。安定。 レイモンド・F・ジョーンズ「神々の贈り物」 異星の技術を奪い合う、人間の争いを描く。醜さがリアル。 ブライアン・W・オールディス「リトルボーイ再び」 問題作。編者あとがきとセットで。人間の考え方なんて変わるもの。個人的にはかなり好き。 フィリップ・ホセ・ファーマー「キング・コング堕ちてのち」 キングコングが実在したら。ノスタルジック。 M・ジョン・ハリスン「地を統べるもの」 難しいが、ストルガツキー「ストーカー」のような世界観が凄い。 ジョン・モレッシイ「最後のジェリー・フェイギン・ショウ」 異星人とコメディ。息抜き用。 フレデリック・ポール「フェルミと冬」 アポカリプス。冷たく、美しく、優しい。かなり良い。 ガードナー・R・ドゾワ「海の鎖」 異星人とのコンタクトとアポカリプスを、AIと少年の視点から描く。人間の無力さ、少年の苦悩、結末など、救いはない。個人的には美しい。

Posted by ブクログ

2021/07/20

 巻末解説で伊藤典夫が触れている、ドゾワと「海の鎖」を紹介したSFマガジンの記事を、迂生は読んでいるのだな。以来半世紀近く、ドゾワの方は同じ記事の中で、確か展開がぎこちないとか書かれていた長編をサンリオSFで読めたけれど、「海の鎖」はずっと心の片隅に引っかかったままだった。ようや...

 巻末解説で伊藤典夫が触れている、ドゾワと「海の鎖」を紹介したSFマガジンの記事を、迂生は読んでいるのだな。以来半世紀近く、ドゾワの方は同じ記事の中で、確か展開がぎこちないとか書かれていた長編をサンリオSFで読めたけれど、「海の鎖」はずっと心の片隅に引っかかったままだった。ようやく読めたわけで感慨深い。 「偽態」金星ロケット版「遊星からの物体X」。「神々の贈り物」アメリカ人はうっとしいなあ、と間違ってるかも知れない感慨を抱いた。「リトルボーイ再び」これ作者のオールディスが日本人作家につるし上げられて、「ゴメンナサーイ」とか言いながらプールに飛び込んでしまった、と言う話をどこかで読んだ。「キング・コング墜ちてのち」はキングコングは実話だったという設定で描かれるノスタルジックな回想物。これがと続く「地を統べるもの」がいちばん好きかも知れない。「最後のジェリー・フェイギン・ショウ」フィクションに出てくるアメリカの人気コメディアンって、どいつもこいつも人間のくずなんだろうね。実際そうだから? 「フェルミと冬」は最近あまり目にしなくなった核戦争物。でもまあ、こういうことが起きる可能性がなくなったわけではないのだよな。 最後に「海の鎖」は少年の目から見た侵略物。なのだけれど、それより「子供にしか見えない妖精」というファンタジー・ジャンルでは手垢の付いた設定の使い方が興味深い。地球の妖精が居るなら、宇宙の他の星にいてもおかしくないだろ、と言うわけで、地球を侵略してくるのは宇宙「人」ではなくて宇宙「妖精」なのだな。

Posted by ブクログ

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