商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ぶどう社 |
発売年月日 | 2021/06/23 |
JAN | 9784892402517 |
- 書籍
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親が亡くなった「ぼくは、どこで暮らしたらいいんや」
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親が亡くなった「ぼくは、どこで暮らしたらいいんや」
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
社会の状況とご自身の経験と、エッセイ、レポート的な感じでした。表題がもう少し違ったらよかったなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
親が亡くなった後に障碍を持つきょうだいの面倒をみているきょうだいは知られているよりも実は世の中にはずっと多いのではないかと思います。 著者は70代。先駆者のような立場からの発信です。 このような本はこれまでなかったので、同じような立場にある自分は有益な情報を得られるかと手に取りました。 実例を豊富に上げていてわかりやすい…はずなのですが、何だろう、同じ話の繰り返しや実例の内容(事件になった事例と家族内の問題に留まったもの、社会的福祉の問題ではあるものなど)の詳細にばらつきがあり、章立てをしているのに読みにくく感じました。 問題点を上げつつ、ご自分の場合はこのように対処してきたということも書かれており、なるほどと思わされることや考えさせられることも多々ありましたが、それに対する具体的な対処の仕方やどのような解決法が考えられるかと言うことまでには触れられておらず、家族のドキュメントとして書かれている部分と福祉の問題点や課題として書かれている部分とがごちゃまぜになっているところが読みにくかったのかなと感じました。…個人的な感じ方かもしれないですが。 ドキュメントの部分と障碍者福祉の課題点はもう少し分けてというか整理して(多分著者の方はすごく整理されたのだとは思うのですが主観が多すぎるので)書かれた方が伝わりやすいんじゃないかなと感じました。 読み終えて一番思ったことは、他に家族がいなかったうえ福祉にそれほど期待できる状況になかったという事情があるとはいえご自分が弟の面倒を見ると決められて、全面的に引き受け積極的に福祉関係の会を立ち上げてこられたり、発刊物を製作したりなども含めこれまで面倒を見てこられたことがすごいなと言うことです。 奥様も似たような状況にあったということで、奥様の理解もあったのかもしれませんが本書の中で語られているように細やかに面倒を見るということは一緒に暮らしてでもいない限りは(あるいは一緒に暮らしていてさえも)一般的には難しいのではと思います。 自分も著者と似た立場にありますが、どちらかというと 「放っておけないし任せられるところもないし仕方ない」 というような消極的というか諦めできょうだいをみているところがあります。できることなら、誰かに任せておけるなら任せて自分は手放してしまいたいというのが本音です。 家族だからと言って、何でも引き受けられるわけではないのは当然で著者の言われるように「福祉の方から一人で暮らせない障碍者を助けに来てくれる」のが理想であるのは確かです。私は著者よりはかなり年下で著者が弟さんを引き受けた頃よりは福祉がかなり充実しているはずではありますがそれでも今現在「福祉の方から助けてくれる」体制にはありません。 終章に出てくる三面体多層構造の共生社会の理想図はわかりやすかった。わかりやすく、でも残念ながら実現にはまだまだ遠いとも思いました。本当にこれが実現してほしい理想だと自分も思いました。 本著作について、他の方の感想も知りたいですね。
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