![間違った医療 医学的無益性とは何か](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001964/0019644254LL.jpg)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 2021/05/28 |
JAN | 9784326102952 |
- 書籍
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間違った医療
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間違った医療
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【学内から】電子ブックへのリンク先 https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000104189 【学外から】アクセスの際はこちらから(要ログイン) https://www.lib.hokudai.ac.jp/remote-access/?url=https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000104189
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無益な医療をなぜ医師が、患者が、そして家族が追求してしまうのか 医学的無益性について社会としてのコンセンサスが必要というのはまさにその通り 自分の治療経験を内省的に振り返ることもできた この本で思った Jonsenの4分割法は、話し合って解決する問題ではない「宗教・人種・文化的...
無益な医療をなぜ医師が、患者が、そして家族が追求してしまうのか 医学的無益性について社会としてのコンセンサスが必要というのはまさにその通り 自分の治療経験を内省的に振り返ることもできた この本で思った Jonsenの4分割法は、話し合って解決する問題ではない「宗教・人種・文化的な対立」の多い欧米でこそ有用なんだろうと。 多様性の少ない日本では、医療倫理は「ちゃんと話せば分かる」問題に近い。 こんなこと書いたら怒られるかな笑 でも、緩和ケアとか終末期医療でよく出てくるワードって、仰々しさというか奥歯のものが挟まった感じがするんだよな
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本書は医療の世界において”医学的無益性”という概念を提唱した論考の2nd Edition(1st Editionは1998年、2ndは2011年)にあたる。 では”医学的無益性”とは何か?本書での定義は「患者に対して、医療機関からの退院などの回復という利益を与えない医療行為」と...
本書は医療の世界において”医学的無益性”という概念を提唱した論考の2nd Edition(1st Editionは1998年、2ndは2011年)にあたる。 では”医学的無益性”とは何か?本書での定義は「患者に対して、医療機関からの退院などの回復という利益を与えない医療行為」とされる。実際にこの”医学的無益性”が問題になるケース、それは植物状態にある患者などである。こうした状態にある患者は、生命維持装置のスイッチを切れば、数時間を経たずに死を迎えることは間違いがない。こうした延命治療は、確かに患者を細かく切り分けて、脳、心臓、臓器などという機能別にみれば、その部分的な機能を何とか動くようにしているのは事実である。しかし、そうした各機能という部分の積み重ねは、患者という人間の総体には決してならない。あくまでも患者という総体に対して、その医療行為が何らかのベネフィットを与えているのか、という点が問われるべきなのである。 本書では”医学的無益性”という概念に基づき、無益な医療行為はそれが安価であっても、医療機関は医療のスペシャリストとして行為を差し控えるべきである、という主張がなされる。この安価であっても、というのは重要なポイントである。本書は、医学的無益性という概念と、医療の費用対効果という経済的な概念を明確に切り分ける。確かに生命維持装置を用いる医療行為は一般的に高コストであり、かつ患者が二度と元に戻ることがないのであれば、その行為の費用対効果は極めて悪いと言わざるを得ない。しかしながら、医学的に無益な診療行為の拒否というのは、そのコストの多寡に関わらず、医療機関・医療従事者がその職業倫理として享受し得る権利として、問題を明確に切り分けている。
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