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囚人服のメロスたち 関東大震災と二十四時間の解放 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2021/05/20 |
JAN | 9784087442465 |
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囚人服のメロスたち
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囚人服のメロスたち
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
タイトルに惹かれて古本屋で購入。間違ってなかった。 関東大震災の折、横浜刑務所から24時間の時間指定を設け前代未聞の全囚人開放。これが大きなテーマなのだが、メロスは囚人の妹だった。この妹を軸に、えがかれているのは37歳の若き所長の生きざま。囚人に対し、ただ真摯に、更生を願いため...
タイトルに惹かれて古本屋で購入。間違ってなかった。 関東大震災の折、横浜刑務所から24時間の時間指定を設け前代未聞の全囚人開放。これが大きなテーマなのだが、メロスは囚人の妹だった。この妹を軸に、えがかれているのは37歳の若き所長の生きざま。囚人に対し、ただ真摯に、更生を願いためにやっかみを買い果ては戦犯として6年服役することになる人生を読ませて頂いた。 時代だねえ。 「こんなファンタジーある?」と読む人によっては思うだろうし、間違いなく「被害者」を生み出した「加害者」たる囚人に対しここまで美麗に書くことへの嫌悪を感じる人もいるかもしれない。ただ、これをドキュメントとして読むか作家(元刑務官)の緻密な長年の取材に基づいた小説と読むかで読後感は大きく変わる。 少なくとも私は一気に読んだ。ちらちら文語が変わったり、前後が交錯して何度かページをくりかえしたりもしたが、勢いはまったく衰えなかった。 「書きたいものを書く。突き動かされて」という作家の想いが伝わる作品を読む幸福。いや、面白かったっす。
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1923.9.1 関東大震災時、横浜刑務所で囚人たちの安の為、完全解放処遇を決断した。 囚人たちが、戻ってくると信じていなければできない決断であっただろうと思う。 そして、彼らも24時間の解放の中、何を思い行動したのか…そのまま逃げるという選択もあったはず。 災害に直面して...
1923.9.1 関東大震災時、横浜刑務所で囚人たちの安の為、完全解放処遇を決断した。 囚人たちが、戻ってくると信じていなければできない決断であっただろうと思う。 そして、彼らも24時間の解放の中、何を思い行動したのか…そのまま逃げるという選択もあったはず。 災害に直面してなお、人間らしさを貫いた人たち。 それは、信じることの大切さであったのだろうか。
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管理する人が素晴らしいから囚人たちの規範もあるのだろうけど、こんなことある?という思いが湧き上がるのを止められません。まるでファンタジー。悲しいけれど、性善説?はて?と首をかしげてしまうようなひねくれた世界にどっぷり浸りすぎなのでしょう。
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