商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 吉川弘文館 |
発売年月日 | 2021/05/19 |
JAN | 9784642059251 |
- 書籍
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〈武家の王〉足利氏
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〈武家の王〉足利氏
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3.7
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足利将軍が応仁の乱や明応の政変後もなお続いていったのは何故かという疑問に権威があったからという回答を書いている。 武家の秩序を築き、それが保持され、やがて実力主義の浸透で崩壊していったというストーリーはわかりやすいし、説得力もあると感じた。 崩壊理由の上からの改革、足利秩序に一門...
足利将軍が応仁の乱や明応の政変後もなお続いていったのは何故かという疑問に権威があったからという回答を書いている。 武家の秩序を築き、それが保持され、やがて実力主義の浸透で崩壊していったというストーリーはわかりやすいし、説得力もあると感じた。 崩壊理由の上からの改革、足利秩序に一門以外の実力者を入れた為とあるが、守護にせよ探題にせよその責務を果たさせるためには一門以外を当てざるを得ないというジレンマの中、責任感ある為政者ならばこうせざるを得ないのではと思う。 権威体制について、江戸幕府も同様の秩序を作り上げたが、朝廷という権威の源泉との関係や、権威の将軍と隔離した権力体制を作った鎌倉幕府との比較は面白そうに思った。
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戦国時代、足利将軍が力を失いつつも君臨し続けられた要因が「武家の王」という価値観の側面から説明を試みられている。政治学や社会学といった隣接分野の知見も参照されており、権威というものの意味を考えさせられる内容が興味深い。
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足利氏は「共通価値(=権威)」により〈武家の王〉として君臨(=統治システムを構築)した説、うなずける部分が多い。「足利一門」とは、基本的に源義国流のことで、のちに嫡流義家流を包摂した。「源氏嫡流工作」を進め、義満期に「足利的秩序」が成立、それは「一門には、権力があるとは限らないが...
足利氏は「共通価値(=権威)」により〈武家の王〉として君臨(=統治システムを構築)した説、うなずける部分が多い。「足利一門」とは、基本的に源義国流のことで、のちに嫡流義家流を包摂した。「源氏嫡流工作」を進め、義満期に「足利的秩序」が成立、それは「一門には、権力があるとは限らないが権威はある」状態で「足利家に反乱・戦争を仕掛けるとき、形式的に別の足利氏を擁立するか否か」で判断できる。将軍が権力を求め権威を貶めたとき、六角氏を管領代に、非一門を探題にと自らシステムの崩壊を導いた。関東は免れた(2021年)
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