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オマルとハッサン 4歳で難民になったぼくと弟の15年

ヴィクトリア・ジェミスン(著者), 中山弘子(訳者), 滝澤三郎(監修), オマル・モハメド, イマン・ゲディ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 合同出版
発売年月日 2021/05/20
JAN 9784772614511

オマルとハッサン

¥2,420

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2023/10/22

地域図書館にはなく、取り寄せ。 コミックなので図書館の蔵書に入れなかったのかもしれませんが、「グラフィックノベル」と表記されていて、絵でも表現されていますが、原案は主人公本人のオマルであり、児童文学作家でグラフィックノベル作家の著者とが出会ったことで、すでに大人向けに回想録を書...

地域図書館にはなく、取り寄せ。 コミックなので図書館の蔵書に入れなかったのかもしれませんが、「グラフィックノベル」と表記されていて、絵でも表現されていますが、原案は主人公本人のオマルであり、児童文学作家でグラフィックノベル作家の著者とが出会ったことで、すでに大人向けに回想録を書き始めていたオマルと協議して作り上げたようです。 なので、普通の漫画とは全く違い、難民についてもよくわかりますし、印象として濃いと思います。読むのにも時間がかかりました。 高学年くらいなら読めると思いますが、ルビがないのが残念です。 彩色はデザイナー・イラストレーターの肩書きのある別の人がされており、全ページがカラーとなっています。 オマルが生まれた村から逃げたのは4歳の時。お母さんに一緒にいるよう言われた近所のおばあさんと一刻も早く逃げなければなりませんでした。何週間もひたすら歩き続け、皆が弱っていったようですが、頼りにしたいた近所のお婆さんは途中で亡くなってしまいます。オマルとハッサンも難民キャンプに着いた時には死にそうで、回復に時間がかかったようです。難民キャンプではいつも空腹で、お祈り、ハッサンを見ること、水汲み、テントの掃除、あとはひたすら待ち続ける生活で、どこにも逃げ場はなく退屈で暑くて腹ペコな毎日をひたすら続けるのですが、難民の中でも里親になってくれる人がいて、自分の子ども同然に愛情をかけてくれたり、グループリーダーが学校を世話してくれたりしています。苦難の中にも良い人との出会いがあり、今の自分に出来ることを精一杯する事が大事なのだと教わり、頑張っています。 オマルは、勉強し、難民キャンプを出る事ができますが、難民キャンプには15年も暮らしていたのです。人が学び、成長する大切な時期を空腹を抱えながら、見えない幸せを待ち続けて暮らすにはあまりに長い時間です。あとがきには、全世界で強制的にふるさとを追われた人々の数は、2019年時点でおよそ7950万人とあります。その多くの人々の中で仕事を得で、家族と暮らせるようになる人はどのくらいいるのでしょう? 図書館にも積極的に入れ、大人にも子どもにも読んで欲しい一冊だと思います。

Posted by ブクログ

2023/06/30

難民の実情をわかりやすく説明してくれている。 教育だけでなく、衣食住すらままならない現実を、多くの人が知るべき。 とは言うものの、自分ではどうすることもできない。

Posted by ブクログ

2021/11/08

グラフィックノベル作家のヴィクトリア・ジェミスンがオマル・モハメドから話をていねいにききとって、何度もやりとりしながら作りあげた作品。名作。 難民キャンプでのなんの変化もない日常。 小学校には希望すれば通えるけど、中学は1校しかないから成績優秀者しか行けないこと。国連の選抜に基...

グラフィックノベル作家のヴィクトリア・ジェミスンがオマル・モハメドから話をていねいにききとって、何度もやりとりしながら作りあげた作品。名作。 難民キャンプでのなんの変化もない日常。 小学校には希望すれば通えるけど、中学は1校しかないから成績優秀者しか行けないこと。国連の選抜に基づく北米への「再定住」という制度もあるけれど、何万人にひとりという確率で、そこに望みをかけすぎたがゆえに精神に異常をきたしたり、自殺したりする者もあること。 望みを失い、覚醒作用のあるカートの葉を噛んで日々を無気力に費やす大人も多いこと……。難民キャンプの実情って、知らなかったなあと思った。 障害のある弟ハッサンとの強い絆や、兄弟をひきとって母親のように面倒を見てくれるファティマの愛情、友人たちとの関係もていねいに描かれていて、何度も目がはれるほど泣いた。ファティマがね、ほんとにいい人なんだ。 勉強が得意で再定住の夢をもちながら、結婚を強いられて夢を捨てざるを得なかった友人のマリアムが、旅立ちに際して送ってくれた「星々の詩」という詩が、When Stars Are Scattered という原題に通じているのだろう。オマルとハッサンがいまはアメリカで暮らし、難民問題に対処するための努力を続けていることにかすかな希望を感じる。

Posted by ブクログ

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