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地域の伝統を再構築する創造の場 教育研究機関のネットワークを媒体とする人材開発と知識移転 文化とまちづくり叢書
2,750円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 水曜社 |
発売年月日 | 2021/04/23 |
JAN | 9784880655017 |
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地域の伝統を再構築する創造の場
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地域の伝統を再構築する創造の場
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本書は、地域固有の伝統や人材、作品の教育と研究を、普遍性を持つアートの価値へ高めていくための『創造の場』はどうあるべきか?創造性とは?創造の場とは?そして、享受するヒトの育成をどうするのか?博士論文がベースになっているので、文章と構成は生硬だ。読んでいくうちに慣れてくる。創造の場...
本書は、地域固有の伝統や人材、作品の教育と研究を、普遍性を持つアートの価値へ高めていくための『創造の場』はどうあるべきか?創造性とは?創造の場とは?そして、享受するヒトの育成をどうするのか?博士論文がベースになっているので、文章と構成は生硬だ。読んでいくうちに慣れてくる。創造の場とは、フロリダによれば「創造的人材と大学が社会基盤となりうる創造環境」という。 地方自治体の文化政策、大学とその大学のネットワーク、美術館のネットワーク、専門技術研修所のネットワークを論じながら、「創造の場」のありようをさぐる。 著者は、のべ300時間超、175人以上にインタビューして構成する。そうだね。創造都市論における研究スタイルとしては、創造性、創造都市論の文脈を明確化する作業が必要であるが、「今ここ」を明らかにするフィールドワークが必要だと思った。陶芸作家への質問テンプレートが追いかけるテーマをより鮮明となる。そして、陶芸作家のキャリアパスの追究によって、アーティストの評価も明らかにする。アートについては、評価のシステムと評価を定める基準も必要だ。 ①教育研究(共同化)の場、②創作発表(表出化)の場、③知識情報化(連結化)の場、④価値創造(内面化)の場の各ステージと組織機能の要素との関連を、京都と金沢において考察する。 創造の場から価値創造を最適化する成功要因は ①芸大、美術館、専門学校を基盤としたネットワークの形成は、地域固有性と普遍性双方の価値を受容する創造の場を活性化。②教育研究機関によるネットワークの広域化・深化、構造化。③創作発表の場の開放性。④地域固有の暗黙知を活用して継承する体系的な知識情報化。⑤キャリアの多様化と人材開発プログラムの充実。⑥地元人材の熱意とリーダーシップが必要である。 本書には述べられていないが、九谷焼のことを調べてみた。金沢の九谷焼は、大聖寺藩の初代藩主、前田利治の命により、後藤才次郎らが、佐賀の有田の陶業技術修得に遣わされ、1655年頃、九谷の地に窯を築き、古九谷の生産が始められたと言われている。1690年頃、古九谷は突如として姿を消す。江戸時代後期、加賀藩は九谷焼の復興を目的とした再興九谷の春日山窯を作り、1806年、絵師、陶工として名高い京都の青木木米が指導した。そのことによって金沢周辺に窯がたくさんできた。それは、九谷焼を作る陶石が見つけられたことによる。 陶石は、カオリン(長石、アルミニウムの含水ケイ酸塩)で、素地(きじ)がよく焼き締まってガラス化し、吸水性のない純白透明性の焼物となる。九谷焼の素地は、純白でなく、やや青味がかっている。陶石に鉄とチタン酸化物が含まれていて焼成による着色。白くないので、九谷五彩と呼ばれる青,黄,紺青,紫,赤の色鮮やかな五色が使われるようになり、工芸品の品格を高めることになった。その陶石により、有田焼と肩を並べるようになった。
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