赤面しないで関目さん(1) ジャンプC+

時田時雨(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2021/04/30
• JAN: 9784088826660

商品レビュー

2021/10/24

大事な結論から、真っ先に言っちゃうと、これは良いラブコメ。
何様だよ、と言われそうだが、私的に、大当たりだった。
もう、表紙から一気に惹き込まれたな。何かを見て赤面している美少女が表紙になっていたら、自然と手に取っちゃうって・・・いや、それは私だけか？
まぁ、私の癖はさておき、こういう掴みは実に大事だ。
タイトルから、何となく察せる通り、このラブコメのヒロイン・関目さんは、好きな人を前にすると、どうしても顔が赤くなってしまう。
他の人に対しては普通に接する事が出来て、基本的には完璧超人的なヒロインなのに、自分が惚れた相手の前だと、挙動が不審になってしまう。そんな恋愛あるあるなトコが、実にグッと来る。
そんな関目さんが惚れた男子・高殿が、どちらかと言えば、あまりパッとしないモブ系ってのが、これまた、アオハルラブコメらしい。
高殿と関目さん、恋愛初心者っぽさ全開の二人が両片思いのまま、しばらく話が進むかと思ったら、まさか、高殿、勢いに任せて告白し、関目さんもそれをＯＫするとは。ビックリだ。でも、その展開も、個人的にアリ
実際、お付き合いを始めても、関目さんの、高殿を前にした際の赤面癖は抜ける訳じゃなく、むしろ、悪化している感もある。まぁ、距離感が縮まって、好きな人の事を、もっと好きになるんだから、当たり前か
まだ断言は出来ないが、今年、最も「応援したくなる」系ラブコメのナンバー１かもしれない、この『赤面しないで関目さん』は。今後の展開が、実に楽しみだ。

この台詞を引用に選んだのは、甘酸っぱすぎるので。
時田先生は、私ら読み手の心臓をトキメキで破裂させる気かな？
好きな人に、こんな事を言われたら、もう、たまんねぇよ！？
この健全さが、実に良いな、と思う反面、この二人は肉体的な一線を越えるのに、どんだけ時間を費やし、努力を必要にするんだろうか、と心配になってしまう。
キスなんかしたら、冗談抜きで、心停止に陥っちゃうんじゃ、二人して。
「この後、どうしようか」
「ドキドキして心臓に悪いから、もう帰りたい」
「帰ろう・・・・・・！！！」（ｂｙ高殿、関目さん）