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津軽のイタコ
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津軽のイタコ

笹森建英(著者)

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津軽のイタコ

3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 錦正社
発売年月日 2021/04/16
JAN 9784764601437

津軽のイタコ

¥3,080

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2023/11/06

イタコの口寄せや歴史、巫業、生活史をまとめた本。憑依する姿が関心を集め、雑多な情報が多くありますがこの本は確かな観察と研究により著されています。イタコとその周辺の思想にも触れており読み応えある内容でした。

Posted by ブクログ

2022/10/08

人が生きていれば、すがり付きたくなるのが宗教だ。どの程度関わるかは人それぞれだ。 古くからある宗教、霊感商法の新興宗教などがあるが、著者はイタコの巫業は異なると指摘している。 イタコは津軽地方で個人が要請する宗教的行動パターンであり、その社会成員の多くが承認し...

人が生きていれば、すがり付きたくなるのが宗教だ。どの程度関わるかは人それぞれだ。 古くからある宗教、霊感商法の新興宗教などがあるが、著者はイタコの巫業は異なると指摘している。 イタコは津軽地方で個人が要請する宗教的行動パターンであり、その社会成員の多くが承認し、権威を感じ、慣れ親しんできたものであると著者は述べている。 イタコと言えば、恐山が浮かんでくるが、恐山での習俗は大正時代からで、それが全国で有名になったのは昭和40年頃からテレビなどが取り上げて、イタコ=恐山のイメージを研究者までも誤解してしまった。 マスコミは珍しいものがあれば飛びついて真実であるかを問わず話題にするからなあ。 鉄道の果たした役割もあるようだ。大正10年(1921)に野辺地から大湊まで東北本線が開通した。そして、田名部から大畑に鉄道が開通したのは、昭和14年(1939)で、それによって下北地方以外の人々が歩かなくても恐山に行けるようになったそうだ。 イタコは、主に死者の霊・ホトケと依頼者の対話を仲介する口寄せ巫女として有名だ。現代で言えば、コンシェルジュみたいなものかな。 口寄せ以外にも、加持祈祷、キツネ憑きの治療などを行う。 明治維新の際に、イタコがどのような扱いだったのか。1868年に神仏分離の令が布告された。 1875年6月12日の布達によると「キツネおろし」が次のように言及されている。 キツネ憑きのような人を惑わせる所業は廃止しなければならない。愚民をたぶらかすものなので、必ず取締をせよ。 このようになった背景として、イタコに対する偏見があり、女性が中心の民間宗教であり、その上明治時代の西欧化政策があったことを挙げている。 普段、見聞きする機会のない世界だけに興味深かった。

Posted by ブクログ

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