商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大修館書店 |
発売年月日 | 2021/04/07 |
JAN | 9784469246469 |
- 書籍
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英文法の「なぜ」(2)
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英文法の「なぜ」(2)
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
she knowedやsays Iなど非標準とされる英文法を、英語の歴史から解き明かす。非標準=誤りではなく、社会のある層に根付いた、生き生きとした表現であることが例とともに説明される。小説や映画、歌の歌詞などの英語に触れる楽しみが増えた。
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続編は第1巻で最良のネタを出し尽くしてしまうイメージがあったが、1巻とは異なり非標準英語に重点を置いているので、異なった視点で楽しめた。様々な小説や映画が出てきて、著者は本当に英語小説・映画が好きなのだろうなと思った。
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2年前くらいに出た『英語の歴史から考える英文法の「なぜ」』はわりと英語史の一般的なテーマについて扱ったものであるのに対し、続編?である本書は、小説や映画のセリフに現れる一見「破格」に見える表現(knowed, 複数なのにsをつけない、所有格のme、we wasなど)が、どういう...
2年前くらいに出た『英語の歴史から考える英文法の「なぜ」』はわりと英語史の一般的なテーマについて扱ったものであるのに対し、続編?である本書は、小説や映画のセリフに現れる一見「破格」に見える表現(knowed, 複数なのにsをつけない、所有格のme、we wasなど)が、どういう経緯でそのような表現になっているのか、特に黒人英語とアイルランド英語に焦点を当てて解説している。 そもそもあまり洋書や映画の英語に触れない人にとっては、こういう言い方をすること自体、馴染みがないと思うので、そういう意味では前作とは違って、もっと上級者用の本、と言える。恥ずかしいけど、ヘミングウェイもスタインベックも読んだことのないおれは、 a accidentとかa operation(p.7)を見たことがなかった。いつかはこういう作品も英語で読むんだろうか。ピジンやクレオール、「標準」と「非標準(方言)」など、社会言語学的な話はおれも好きなので、面白く読めた。黒人英語といえば、音声面について大学の時にレポートを書いた記憶があるが、文法はあんまり勉強したことがない気がする(二重否定、とかは覚えてるかな)。その中でも「不変のbe」という概念(pp.103-6)は面白い。不変のbeは「長期にわたるできごとや習慣を表し」(同)例えばI be eating nothing.は「普段から何も食べない」という意味であるのに対し、いわゆる「進行形」は<ゼロ繋辞>で表し、She working late tongiht.は「今夜は遅くまで働いている」ということになるらしい。あとは黒人英語とアイルランド英語のつながり、の話。黒人奴隷が運ばれたのはまずはカリブ海諸島のプランテーションで、そこには年季奉公のアイルランド人がたくさんおり、「たがいに差別されるアイルランド系の人々と黒人の間には気持ちの通い合うものがあったようです。黒人英語はアイルランド英語と出会うことで、その特徴を数多く共有することになったとみられます。」(p.110)ということだそうだ。最後に、「裁判で争われた黒人英語」(pp.129-31)の話はとても興味深い。黒人の公民権運動でプレっシー対ファガーソンとかは習うけど、こういう言葉の問題をめぐる裁判もあり、言語学者が証人となって「アナーバーの黒人生徒のことばは方言ではないと証明した」(p.130)らしい。 「教科書で学ぶ英語」とは一味違った「小説や映画の英語」について知れる一冊。小説や映画の英語に触れているという意味では上級者向けだけれども、一般読者にも分かりやすい語り口で書かれているので、興味があれば誰でも読める内容。(21/04/29)
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