パラリンピックは世界をかえる ルートヴィヒ・グットマンの物語

ローリー・アレクサンダー(著者), 千葉茂樹(訳者), アラン・ドラモンド(絵)

• 販売会社／発売会社: 福音館書店
• 発売年月日: 2021/03/05
• JAN: 9784834085624

商品レビュー

2024/09/23

ートヴィヒ・グッドマンの取組みは、重要であった。障害を持った人々を助けるために多くの知識を学び、一つ一つの課題に全力で向き合う。その過程で、車椅子スポーツに出会い、新たな生きがいを創出する。
パラリンピック競技が生まれ、身体の不自由さが人生の不自由さに直結するのではなく、挑戦し続けることの大切さが浮き彫りになりました。さらに、この活動を通じて、身体の限界を超える新しい可能性や神経のつながりが見つかり、障害を持つ人々にも希望をもたらしました。
障害を持つ人々、私も車椅子利用者だが、人生を豊かにするためには、社会がその障害を取り除く環境を作り、挑戦することの重要性を改めて感じました。

2024/09/16

絵本の体裁だけれど、パラリンピックの父とよばれさいるルートヴィヒ・グットマン(ドイツ(現ポーランド)生まれのユダヤ人)博士とパラリンピックの始まりについての話。
彼が第二次世界大戦で脊椎損傷を負った患者に試みたリハビリから障がい者スポーツが始まったという経緯がわかりやすく書かれている。
このことは知らなかったので興味深く読めた。

2021/06/04

　第二次世界大戦前後くらいまでは、脊髄損傷者はほぼ見捨てられ、一年以内に死亡するのが当たり前だった。しかし、ドイツからイギリスへ亡命してきたユダヤ人医師ルートヴィヒ・グットマンは、断固として職員も患者も甘やかさなかった。

　｢こんなにいそがしい場所にいたら、病気になっているひまもない｣

　ある日、中庭の芝生で患者たちが車いすポロに夢中になっている様子に出くわす。
　その日からルートヴィヒの夢は、患者たちが他から同情ではなく尊敬を受けること、スポーツで人生を楽しみ健康になること、障がい者スポーツがオリンピックで行われることになります。

　患者たちに“親父さん”と親しまれた医師の伝記。

☆タイトルはパラリンピックを全面にだしているが、副題のルートヴィヒ・グットマンの物語を持って来た方が内容に合っていると思う。
☆パラスポーツの歴史かと開いたら、医学と患者たちに真摯に向き合った一人の医師の物語でした。
☆ルートヴィヒさんは、64東京オリンピックにも観戦に来日されてたのかな？イラストを見ると。
☆東京でのパラリンピック開催が、日本の障がい者たちの文化も変えた。