商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2021/02/22 |
| JAN | 9784488218249 |
- 書籍
- 文庫
憐れみをなす者(下)
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
憐れみをなす者(下)
¥1,100
在庫なし
商品レビュー
4.7
4件のお客様レビュー
7世紀のアイルランドという珍しい時代を描いた、修道女フィデルマのシリーズ。 8作目、後半。 これは中でも、船旅が舞台なのと、フィデルマの若い頃の恋人が出てくる、珍しい話です。 王の妹であり勝気で勉学好きな修道女フィデルマ、でもまだどう生きるかははっきり決めていなかった頃。 騎士...
7世紀のアイルランドという珍しい時代を描いた、修道女フィデルマのシリーズ。 8作目、後半。 これは中でも、船旅が舞台なのと、フィデルマの若い頃の恋人が出てくる、珍しい話です。 王の妹であり勝気で勉学好きな修道女フィデルマ、でもまだどう生きるかははっきり決めていなかった頃。 騎士と恋に落ちて結婚を考えましたが、手ひどくふられてしまった。こんな恋愛があったとは。 その相手が今は修道士になって同じ船に乗っていた。 当時のキリスト教は聖職者でも結婚できて、男女が一緒に暮らして夫婦で子育てをする修道院もあったのです。 この時代に、ローマでは高位の聖職者については独身が推奨されるようになっていくのですが。まだ強制ではありません。 数々の事件を共に解決した修道士エイダルフに惹かれているフィデルマですが。 エイダルフははっきりしたことは言わず、それが天然だからか?故国や恩師の期待を担っているからか、王の妹であるフィデルマに配慮しているのもあるのか‥ 互いの意思は今一つ。さて? 修道女フィデルマのシリーズは、1995年から原著は発表されています。 日本では2000年の短編集の方が先に、2009年から発行されました。 長編の発行順も、原著の順番とは違うので、ちょっとややこしい? 本国での発表順だと、長編は 「死をもちて赦されん」 「サクソンの司教冠」 「幼き子らよ、我がもとへ」 「蛇、もっとも禍し」 「蜘蛛の巣」 「翳深き谷」 「消えた修道士」 「憐れみをなす者」 「昏き聖母」の順になります。 作者ピーター・トレメインは、イングランド生まれですが、アイルランド系。 ケルトの研究で知られる学者でもあります。 古代アイルランドの法の先進性に誇りを持ち、生き生きとした女性の活躍を描いているシリーズですね。
Posted by 
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
(上巻より) 最初の解説がとてもわかりやすくて良かった。 このシリーズを読み始めるにあたって、 必要な予備知識だと思う。 その中に、 作者の描いている科学技術が 当時のアイルランドの力を鑑みれば到底あり得ないものであると 批判されているという記載があった。 確かに、国力は科学技術の土台となる。 大輪の花を咲かせるには豊かな土壌が必要だ。 しかし、同時に人が作り出すものでもあるはずだ。 遠く未来から見れば、 大陸から孤立している島国、 山がちな国土に、乏しい資源、 地震に台風に火山噴火といった自然災害の国で、 例えば、世界で最も早く安全な列車を走せていたというのは 信じられないということなのだろうか。
Posted by 
元彼が嫌な奴だったけど、すっきり終わったと思ったところにさらに最後の一文。それなのに次は短編集だなんて。早い翻訳、待ってます。
Posted by 
