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エピクテトス 人生談義(下) 岩波文庫

國方栄二(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2021/02/18
JAN 9784003360842

エピクテトス 人生談義(下)

¥1,507

商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

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2024/01/22

われわれの力が及ぶのは「判断、衝動、欲望、忌避」といった、意志のみである。それ以外のものは力の及ばないものである。力の及ぶものだけに注意を払い、それ以外の事物に心を奪われるべきではない。 といった趣旨のことを述べ続けている。 度々ソクラテスやディオゲネスがリスペクトの対象として引...

われわれの力が及ぶのは「判断、衝動、欲望、忌避」といった、意志のみである。それ以外のものは力の及ばないものである。力の及ぶものだけに注意を払い、それ以外の事物に心を奪われるべきではない。 といった趣旨のことを述べ続けている。 度々ソクラテスやディオゲネスがリスペクトの対象として引き合いに出される。一方でエピクロスはやはり敵対視されている。 古代哲学は万物の根源(火だとか水だとかアトムだとか)を何なのかという命題をよく議論している。エピクロスは自然現象を知ることが不安を払拭し、心の安寧につながると考えていた。一方でエピクテトスは、そういった力の及ばないことを考えても無駄だという立場をとる。ここにもストア派と快楽派の異なる立場が見えて面白い。

Posted by ブクログ

2022/12/30

上巻と同じく意志を重視し、「意思と関わりのあるもの」と「意思と関わりのないもの」との区別が何度も繰り返されている。読んでいると確かに区別はちょっと哲学っぽい。物事を悪くとらえるのではなく、一度眺めて起こっている物事の現象だけ取り出し、自分の意志を加える、というのはすげーと思いつつ...

上巻と同じく意志を重視し、「意思と関わりのあるもの」と「意思と関わりのないもの」との区別が何度も繰り返されている。読んでいると確かに区別はちょっと哲学っぽい。物事を悪くとらえるのではなく、一度眺めて起こっている物事の現象だけ取り出し、自分の意志を加える、というのはすげーと思いつつ…難しいだろうなぁ…

Posted by ブクログ

2022/04/05

期せずして、本書の通読講義を受けることができた。 今回で『語録』部の通読を終え、残すところもわずか。この機会がなければ”ストア派”に親しむことはなかっただろうし、講義では『Epictetus: A Stoic and Socratic Guide to Life』(A. A. L...

期せずして、本書の通読講義を受けることができた。 今回で『語録』部の通読を終え、残すところもわずか。この機会がなければ”ストア派”に親しむことはなかっただろうし、講義では『Epictetus: A Stoic and Socratic Guide to Life』(A. A. Long)の紹介ー外国語はまったくだめは私にとっては救いーもあり、一気に距離を縮めることができたように思う。 本書で「意志」と訳されている語は、今日わたしたちが日々使用する「意志」との隔たりは大きい。そこにはストア派ーそしてエピクテトス特有の倫理「Theos=Cosmos=logos」「決定論+運命論」が色濃く反映されており、魂が「自由」であるとはどういうことか、を反省的に考えることができた。 講師がサルトルの命題「人間は自由の刑に処せられている」を引用された。「自由」とは選択肢の多さと自己決定に規定されるというドグマのなかにいることが反省させられた。真に希求されるべき自由、自由意志を見失ってはいないだろうか?繰り返し繰り返し説かれる『語録』の場面から、今日と同様の課題が、当時の社会にも課されていたのかもしれない。 『語録』には人生のお手本としてソクラテス、シノペのディオゲネスがたびたび登場し、「よく生きる」ことについて語られる。ここでは、悲観的な印象であった決定論、運命論が、むしろ、積極的に生の肯定の色彩を与えてくれた。同時に「外的なもの」への態度は、圧倒的なメディア社会の中にあっての処世術を教えてくれ、厳しい反省を促された。 講義ではたびたび『語録』の語られた場面、著述そのものについても考察され、文献学の面白さも知ることができた。

Posted by ブクログ

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