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原子力の精神史 〈核〉と日本の現在地 集英社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2021/02/17 |
JAN | 9784087211573 |
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原子力の精神史
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原子力の精神史
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30年ほど前に高木仁三郎を読んだ段階で原子力発電所は人間には手に負えない技術を扱っているということを確信していた。だから、地球温暖化の話などをしているときも、原子力はクリーンエネルギーなんかじゃないと言ってきた。けれど、3.11の現実を突きつけられて、多くの人が全く違う認識をして...
30年ほど前に高木仁三郎を読んだ段階で原子力発電所は人間には手に負えない技術を扱っているということを確信していた。だから、地球温暖化の話などをしているときも、原子力はクリーンエネルギーなんかじゃないと言ってきた。けれど、3.11の現実を突きつけられて、多くの人が全く違う認識をしているということに気付いた。一時、原発反対のデモも盛り上がっていたが、また忘れられてきているのだろうか。そして、本書最終章によると、福島の現状はなんら改善されているように見えない。古くは朝永振一郎、坂田昌一などの著作やオッペンハイマー、シラードなどの伝記を読み、科学者の原子力エネルギーに対する後悔と期待をかいま見てきた。最近は、「広島平和記念資料館は問いかける」を、そして今はフォン・ノイマンの伝記を読んでいる。いや、何をどう読んでも、やはり、原発は即刻すべてやめるべきである。それ以外に道はない、そう思う。本書の著者は私より20歳ほど若い。そのせいもあるのか、歴史的な背景をていねいに書かれてはいるが、自身の考えがほとんど見えてこなかった。どうすべきだと考えているのか、具体的にどういう動きをしようとしているのか、などの記述があればもっと引き込まれたのかもしれない。齋藤幸平さんの本があれだけ売れているのは、皆を3.5%に入るよう「やる気」にさせたからだろうから。
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