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怨み籠の密室 双葉文庫
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怨み籠の密室 双葉文庫

小島正樹(著者)

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怨み籠の密室 双葉文庫

814

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2021/02/10
JAN 9784575524451

怨み籠の密室

¥814

商品レビュー

3.3

9件のお客様レビュー

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2025/01/29

 大学生の飛渡優哉は死んだ父の今際の言葉から「16年前に病死した母は殺されたのではないか?」という疑念を持ち、幼少の頃に過ごした謂名村を訪れるも村の住人からは全く歓迎されず邪険に扱われ、果ては美濃焼工房で首吊り死体が発見され現場は密室状態だったということが分かり、この事件をかつて...

 大学生の飛渡優哉は死んだ父の今際の言葉から「16年前に病死した母は殺されたのではないか?」という疑念を持ち、幼少の頃に過ごした謂名村を訪れるも村の住人からは全く歓迎されず邪険に扱われ、果ては美濃焼工房で首吊り死体が発見され現場は密室状態だったということが分かり、この事件をかつて窮地を救われた海老原浩一と共に捜査していく本格ミステリーで、密室殺人事件や死んだ母の真相、飛渡家の歪な家族関係など散りばめられた謎から導かれる悲しい真相に胸が締め付けられた。また巧妙なミスリードも良かった。

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2021/10/30

海老原シリーズ。父を亡くし、過去の母の死にも疑念を持った青年が訪れた両親の故郷。誰もが何かを隠し忌避するような空気の中で起こった事件。完全な密室で起こったその事件は自殺と思われたものの、さらに起こる密室殺人。この事件の犯人は、そして動機は何なのか。どこまでも予想できないミステリで...

海老原シリーズ。父を亡くし、過去の母の死にも疑念を持った青年が訪れた両親の故郷。誰もが何かを隠し忌避するような空気の中で起こった事件。完全な密室で起こったその事件は自殺と思われたものの、さらに起こる密室殺人。この事件の犯人は、そして動機は何なのか。どこまでも予想できないミステリです。 こういう鬱々とした因縁話は大好きだし、密室ももちろん。死体消失の謎だけは解けたので得意になって読み進みましたが。そのほかはまんまとミスリードにやられていました。騙された!!! この真相は予測できませんよ。 どうしようもない悲劇の物語で、それこそあんな村に行かなければ、とは思わないでもないけれど。ずっと知らずにいるのも残酷なことだったのでしょうね。そんな優しさも感じられるラストに救われます。

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2021/10/07

飛渡優哉が父が死の間際に発した言葉に触発されて、自分の生まれた町に隠されたおどろおどろしい過去を探る物語だが、登場人物が多彩で楽しめた.警察にもコネのある探偵の海老原浩一、タイミングよく情報提供をしてくれた甲本タネ、重い口を開いてくれた谷口六郎.海老原の推理が炸裂する場面は、読ん...

飛渡優哉が父が死の間際に発した言葉に触発されて、自分の生まれた町に隠されたおどろおどろしい過去を探る物語だが、登場人物が多彩で楽しめた.警察にもコネのある探偵の海老原浩一、タイミングよく情報提供をしてくれた甲本タネ、重い口を開いてくれた谷口六郎.海老原の推理が炸裂する場面は、読んでいてゾクゾクする感じだった.風呂敷から能代喜和子殺害のカラクリを解明する所が秀逸だった.神社で優哉の伯父文雄が殺害され、犯人の推理が展開されるが、意外な人物の登場は本書のハイライトだろう.面白かった.

Posted by ブクログ