飛石を渡れば

一色さゆり(著者)

• 販売会社／発売会社: 淡交社
• 発売年月日: 2021/01/28
• JAN: 9784473044211

商品レビュー

2024/06/18

茶道を中心とした短編集。

茶道の所作やお道具については未経験者にはどんなものか、さっぱりわからないが、お点前で人を感動させられるという。
そうなのか。

「茶室は茶人のためにあるが、茶人は茶室のためにあるものではない」

あらゆることに通じることなのではないかな。考え深い。

ちょっとだけ茶道の世界を覗き見できたな。

2024/01/11

いずれまた茶道をやりたいので、読んでみた。
すごく素敵なお話でした。

茶道を始めることで、いろんな繋がりがあると言うことに気づいていく。

家族や友達だけじゃなく、その土地に暮らす人々や、道具や建物が過去からずっと繋がっている。

そしてこれからの未来まできっと続いていくといいな。

2023/06/04

茶道誌に連載された12篇の連作短編に書き下ろし中篇の表題作を加えた作品。

茶道が持つおもてなしの心や、季節を感じる心、型の中にある様式美のようなものに惹かれる。
代々伝わる茶室を祖母の死後も守ろうと奮闘しながら守れなかった星那。自らも茶道をはじめて、子供の頃に習ったバレエとの類似性への気づき。
時間に追われる日々の中で静かに自分と向き合える茶道という居場所の魅力が描かれる。

連載部分は連作短編になっており、全ての登場人物が繋がっていくんだけど、時系列がバラバラで繋がりがすんなりと入ってこなかったのが残念。