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軍事理論の教科書 戦争のダイナミクスを学ぶ
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軍事理論の教科書 戦争のダイナミクスを学ぶ

ヤン・オングストローム(著者), J.J.ワイデン(著者), 北川敬三(著者)

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軍事理論の教科書 戦争のダイナミクスを学ぶ

3,300

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房
発売年月日 2021/01/16
JAN 9784326302963

軍事理論の教科書

¥3,300

商品レビュー

3.7

3件のお客様レビュー

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2023/06/16

図書館で借りた。 原題は「Contemporary Military Theory: The Dynamics of War」で、欧米で出版された本を自衛隊員が翻訳したもの。自衛隊の教科書が漏れる訳ない。元が海外出版物だから許されたのかな、と予想する。 軍事理論とは言うが、現場の...

図書館で借りた。 原題は「Contemporary Military Theory: The Dynamics of War」で、欧米で出版された本を自衛隊員が翻訳したもの。自衛隊の教科書が漏れる訳ない。元が海外出版物だから許されたのかな、と予想する。 軍事理論とは言うが、現場の武器をどう扱うかといったようなレベルではなく、どちらかというと政治的、いわば軍上層部が考えることの側面が強いと感じた。戦略と言っても、政治的な印象。まぁ、それが軍略・軍事なわけだが。 また、教科書というタイトルで訳されているが、本文を読むと、「(文献)には…と書いてある」といった記述が多く、論文調・論評のような印象を抱いた。 とにもかくにも、この日本では貴重なジャンルの本。存在を知るだけでも意義はあると考える。

Posted by ブクログ

2022/05/09

戦術、戦略、武力行使、暴力など紛争解決の手段についての基礎的な理論。 プーチンの行動を考える基礎にならないかなと思い読んでみた、軍事理論の入門書。 軍事力に関して、その意味を深く考えるのに役立つ。軍人、そして軍を動かす文民はしっかり学ぶべきと思う。 プーチンについて言えば、この...

戦術、戦略、武力行使、暴力など紛争解決の手段についての基礎的な理論。 プーチンの行動を考える基礎にならないかなと思い読んでみた、軍事理論の入門書。 軍事力に関して、その意味を深く考えるのに役立つ。軍人、そして軍を動かす文民はしっかり学ぶべきと思う。 プーチンについて言えば、この辺りの描写が興味深い。 「ゲーム理論は合理的な選択を強調するが、シェリングは、非合理的な行動は競争の場面では合理的でありうると指摘した(Schelling,1960)。 これは重要だが危険な理解である。要するに行動が予測不能だと思われれば、交渉状況を有利に変えられるということである。」p.83 ただ、本書で書かれている戦争の理論は、主に当事者間のことであり、今回のウクライナ侵攻は、紛争の当事者であるロシアとウクライナの関係で戦争が成り立っているだけでなく、欧州、米国、そして中国と、外部にいる他国が戦争の資源を補完し、ムードを作り、かつ、代理戦争ではなく戦っているということが、本書の前提を少し超えているかも知れない。

Posted by ブクログ

2021/03/14

内容的な満足度でいうと☆3ではあるが、このような書籍が翻訳という形とはいえ、一般に入手しやすい形態で出版されたことを評価し、☆4とした。 内容的な不満点は2つ。 1つは内容がきわめて抽象的であること。 教科書であるから、一般書のようなわかりやすい記述ではなく、学術的な格調の高い...

内容的な満足度でいうと☆3ではあるが、このような書籍が翻訳という形とはいえ、一般に入手しやすい形態で出版されたことを評価し、☆4とした。 内容的な不満点は2つ。 1つは内容がきわめて抽象的であること。 教科書であるから、一般書のようなわかりやすい記述ではなく、学術的な格調の高い記述にせねばならないという判断かもしれない。が、とにかく内容が抽象的で、かつ説明のための図がほぼなく、格調の高い文章ばかりがずっと続くので、内容がきわめて頭に入ってきづらい。 章末の論点を先に読み、問題意識を持ちながら読めば多少は頭に入ってくるのかもしれないが。 もう1つ、たぶんこちらの方が重要だと思われるが、「軍事理論」、原題でいうところの"Contemporary Military Theory"とは何か、ということが最後まで判然としないこと。 安全保障論でもない、戦史でもない、戦争の勝ち方論でもない、ORのような戦術に関する自然科学でもない、「軍事理論」とは結局のところ一体何なのか。 教科書であるのならば、目次がすなわち軍事理論の理論体系、またはそれに近いものととなってしかるべきである。 しかし、戦争、戦略、作戦術までは、まあ理論の構成要素として理解できるものの、それ以降の戦いの原則、各種作戦の話となると、理論なのか、百科事典なのか全く理解できなくなる。 「理論」を名乗るのであれば、単に関連する事柄を事典的に羅列するのではなく、その理論が解明していくべき要素、方向性、範囲、研究手法等を提示すべきではないか。 終章の議論がそれなのかもしれないが、これを最初に提示し、その上で著者の理解の下に体系を組みてるべきではないか。 結局、なんとなく軍事理論とはこういうものかなと探り探り読み進める必要があったことから、最後まで内容があまり頭に入ってこなかった。 と、批判ばかり書いてしまったが、冒頭にも述べたように試み自体は非常に評価できるため、本書をきっかけに「軍事理論」に関する理論的な研究が進み、本書を超える本当の「軍事理論の教科書」が今後出版されることを希望する。

Posted by ブクログ

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