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文化人類学のエッセンス 世界をみる/変える 有斐閣アルマ
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文化人類学のエッセンス 世界をみる/変える 有斐閣アルマ

春日直樹(編者), 竹沢尚一郎(編者)

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文化人類学のエッセンス 世界をみる/変える 有斐閣アルマ

2,200

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 有斐閣
発売年月日 2021/01/16
JAN 9784641221697

文化人類学のエッセンス

¥2,200

商品レビュー

3.3

4件のお客様レビュー

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2023/05/25

プロローグにあるように、「人類学とは何たるや」を説明した本ではなかった。なので、わかったようで、全然わからないまま読了。 フィールドワークをメインとする人類学だけど、社会学との線引きはどこでされるのだろう。本作は実践編で面白いと思うこともたびたびあったけれど、なんだか抽象的過ぎて...

プロローグにあるように、「人類学とは何たるや」を説明した本ではなかった。なので、わかったようで、全然わからないまま読了。 フィールドワークをメインとする人類学だけど、社会学との線引きはどこでされるのだろう。本作は実践編で面白いと思うこともたびたびあったけれど、なんだか抽象的過ぎてよくわからないという印象。もっと入門編的な一冊を選ぶべきだった。 P.14- 西ティモールの廃品回収で生計を立てているひとびとは、ジャカルタのホームレスを見て「あいつら大変だな」とこぼす。 西ティモールの彼らは「何もかもある。ただお金だけがな」く、労働市場にそれなりの居場所を確保している。 P.38- インドで大地震があった際に、家庭でもできる手仕事が女性の経済的自立へとつながった。東日本大震災の際には、経済的自立とはならなかったが、「暇つぶし」としての手仕事の機能を積極的に評価すべきだと思えた。 P.83- ポリアモリーとは1990年初頭のアメリカでつくられた概念で、合意に基づいて複数の性愛関係を築くこと、そのような性愛関係を生きることを指す。そのため、パートナーに隠れて他の人と交際することとは異なる。彼らが嫉妬を飼いならすために試行錯誤している様相は、ポリアモリーを実施する中で傷ついてしまう、という人々の切実な現実を反映している。 P.123- 日本の農業は農薬づけ、食品は薬品づけ。一般に日本の農家は、稲を収穫するまでに農薬を8回まくといわれている。キャベツなどの葉野菜はもっと多く、虫に食われると売れなくなるので、収穫までに農薬を30回まくこともまれではない。 日本の有機農業は、ヨーロッパ諸国と比べてずっと小さい割合である。 採れたての野菜を口にできる、有機農産品を入手できるといった食材の多様性の確保には、各国の農業政策が大きく影響している。その意味では、どのような食事をし、どのような食べ物をとるかは、すくなからず政治的な行いと言える。 P.162- 「満場一致」の意思決定をしてきたのは、日本のムラの寄り合いである。もちろん容易に達成されるわけではないが、多数派と少数派、賛成派と反対派に主張が割れるのものの、村びとは、何時間も何日も昼も夜も議論を重ねて、最後は全員一致の合意を達成する。それは単純に多数の意見が論理的に採用されるという方式よりも、深く広く人々の参加を促し、ともに合意をつくり上げるという協働と連携のつよい感情を喚起することで、社会の絆を再生、強化していくという。 P.175- 文化人類学は、たんに外国の珍しい習慣や文化を調べて紹介することを目的とする学問ではない。今、私たちが暮らしている社会で「常識」とされている仕組みの持つ「欠陥」を明らかにして、それを乗り越えるためのもう1つのあり方を、様々な異文化を探求するなかで、ともに考え、ともによりよい世界を創造する実践こそが「文化人類学する」ことなのである。

Posted by ブクログ

2022/12/30

文化人類学の入門書。 一通りサッと読んで、気になったところを深掘りしていくという読み方がおすすめ。 個人的には、14章のエスノグラフィとICTの話が興味深かった。ICTによって社会が変化するだけでなく、エスノグラフィも変わっていくのだということ、その創造性に満ちたワクワク感が伝わ...

文化人類学の入門書。 一通りサッと読んで、気になったところを深掘りしていくという読み方がおすすめ。 個人的には、14章のエスノグラフィとICTの話が興味深かった。ICTによって社会が変化するだけでなく、エスノグラフィも変わっていくのだということ、その創造性に満ちたワクワク感が伝わった。

Posted by ブクログ

2021/07/28

「序」によれば、大学の1・2年生や専門課程の初年度で初めて文化人類学を学ぶ学生を対象とした本とのことである。 三部14章の構成となっており、第Ⅰ部「傷つきやすいものとしての人間」、第Ⅱ部「文化批判としての人類学」第Ⅲ部「人類学が構成する未来」に大きく分けて、さまざまなテーマを扱...

「序」によれば、大学の1・2年生や専門課程の初年度で初めて文化人類学を学ぶ学生を対象とした本とのことである。 三部14章の構成となっており、第Ⅰ部「傷つきやすいものとしての人間」、第Ⅱ部「文化批判としての人類学」第Ⅲ部「人類学が構成する未来」に大きく分けて、さまざまなテーマを扱っている。 各章末には学習する際にまず目を通した方が良い基本書があげられていて、とても参考になる。 全体を読む前に序を熟読するとなお良いと思う。 少し残念なのは、参考書として挙げられている図書の多くが現在新刊書店で入手しにくいことである。 この本のせいではなく、本の流通の問題なのだが、良書であっても品切れとなるまでのサイクルの速さに驚いてしまう。

Posted by ブクログ

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