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シネマ・クレール物語 小さな映画館が多くの人に愛されて支えられる理由
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シネマ・クレール物語 小さな映画館が多くの人に愛されて支えられる理由

浜田高夫(編者), シネマ・クレール応援団(編者)

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シネマ・クレール物語 小さな映画館が多くの人に愛されて支えられる理由

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 吉備人出版
発売年月日 2020/12/22
JAN 9784860696337

シネマ・クレール物語

¥1,320

商品レビュー

3.5

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2021/02/17

昨年夏コロナ禍のもと、岡山県の唯一のミニシアターであるシネマ・クレールも、大変なことになっていた。緊急事態宣言での営業自粛、そこから復帰したものの「3密」になりやすい映画館から客足は大きく遠ざかり、倒産の危機に陥っていた。 映画館だけでなく、クラブハウスや飲食店も、クラウドファ...

昨年夏コロナ禍のもと、岡山県の唯一のミニシアターであるシネマ・クレールも、大変なことになっていた。緊急事態宣言での営業自粛、そこから復帰したものの「3密」になりやすい映画館から客足は大きく遠ざかり、倒産の危機に陥っていた。 映画館だけでなく、クラブハウスや飲食店も、クラウドファンディング(CF)により常連客さんに支えてもらう資金調達を行うことが増えていた。「シネマ・クレール応援団」は、協議を重ね、「思い出の映画館を守りたい」「岡山に多様な映画の灯を消させない」という想いを集めて鑑賞券方法ではなくて、記念品のみをつけたCFを始め、期日までに目標の1千万円を超える1087人の資金を集めることが出来た、その記録とシネマ・クレールの歴史を綴った本である(本書自体が記念品のひとつになっている)。 第一部 館長浜田高夫のロングインタビュー 第二部 映画人・監督からのメッセージ     (塚本晋也・鈴木卓爾・片嶋一貴・想田和弘・前野朋哉・荒井晴彦・行定勲)      募金者のシネマ・クレール応援メッセージ127人 第三部 上映作品一覧 私の想いは映画監督の想田和弘さんのメッセージが最も近いので、そのままコピペします。 岡山は僕の第二の故郷で、妻であり僕の映画のプロデューサーである柏木規与子は岡山出身です。そしてシネマ・クレールは、岡山県内唯一の単館系ミニシアターです。 僕らの全監督作品を含め、ドキュメンタリー映画やアート系映画など、シネコンではかからない多種多様な映画を上映してきた、極めて重要な文化施設です。 (可愛い看板ネコちゃんやワンちゃんもいます。) そのシネマ・クレールがコロナ禍で存続のピンチに立たされています。 ここがなくなってしまったら、年間数百本の映画が発表の場を失ってしまいます。 岡山県の皆さんは、そうした映画を観る機会と憩いの場が失われてしまいます。 本来ならば政府が補償や支援をすべきですが、待っている間に潰れてしまったら元も子もありません。ここはぜひとも皆さんのお力で支えてください! そうなんです。 ‥‥一度、岡山県で上映される年間映画本数を数えたことがあります。東京よりも少ない約400本です。シネマ・クレール一館が上映した本数は、そのうちの約200本だったんです(後の約半分を県内3ヶ所のシネコンが担っていたということです)。クレールが無くなったらと考えるとゾッとします。 立ち上がり時の声の募集や募金の際のコメントが、ほぼそのままこの本に収められているようです。こんな立派な本になるのだったら、私もめんどくさがらずにコメント書いておくんだった!!と後悔している所です。みんなホントにいろんな「思い出」と「想い」がある事がひしひしと伝わってきます。そして約9割の人がコメントも残さず「無私の人」となり、CFに参加した。まだ苦しいはずだが、クレールには頑張ってほしい。 嬉しかったのは、1994年12月から2020年7月までの全ての上映作品を資料として載せてくれている事。その数書いてないけど、50作品×88頁として概算すると約4400作品弱です。「トキワ荘の青春って、96年4月だったんだ」「初恋のきた道は、01年の3月?もっと前かと思ってた。あの時から1年、色々あったなぁ」などと想いに耽ってしまいました(^_^;)。

Posted by ブクログ

2021/01/02

 シネマクレール応援クラウドファンディングのギフトとして編まれた本。吉備人出版から一般書籍として発売もされているので、岡山県内の大手書店で見かけることもできるだろう。  内容は、前半においては、コロナ禍の苦境においてクラファンを立ち上げ本書を編むことになった事情、館長の浜田高夫...

 シネマクレール応援クラウドファンディングのギフトとして編まれた本。吉備人出版から一般書籍として発売もされているので、岡山県内の大手書店で見かけることもできるだろう。  内容は、前半においては、コロナ禍の苦境においてクラファンを立ち上げ本書を編むことになった事情、館長の浜田高夫氏がシネマクレールを建てて今に至るまでの半生を語るインタビューとなっている。後半は著名人、一般人の応援メッセージに、1994年12月の開館から2020年7月までの上映リストなどのアーカイブとなっている。  浜田館長のインタビューは、1970年代から現代にいたる映画文化の一側面を知ることができる貴重な資料そしての価値があるだろう。また、上映リストは「え?クレールって『アンパンマン』も上映してたの!?」という驚きもあって楽しい。  年は2021年となったが、いまだコロナ禍は収まる気配はなく、映画を含む娯楽業界は苦境の中にある。今後も微力ながら、できる範囲で存続のために協力できればいいと考えている。(2021/01/02)

Posted by ブクログ

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