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新章 神様のカルテ 小学館文庫
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新章 神様のカルテ 小学館文庫

夏川草介(著者)

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新章 神様のカルテ 小学館文庫

990

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2020/12/08
JAN 9784094068511

新章 神様のカルテ

¥990

商品レビュー

4.4

83件のお客様レビュー

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2026/09/02

夏川草介氏の『新章 神様のカルテ』を読了。 これまでのシリーズでは、地方の病院を舞台に、医師・栗原一止が患者や仲間たちと向き合いながら、「医師としてどう生きるのか」を問い続ける姿が描かれてきた。本作では舞台が大学病院へと移り、これまでとは違った環境の中で、一止が新たな医療の現実...

夏川草介氏の『新章 神様のカルテ』を読了。 これまでのシリーズでは、地方の病院を舞台に、医師・栗原一止が患者や仲間たちと向き合いながら、「医師としてどう生きるのか」を問い続ける姿が描かれてきた。本作では舞台が大学病院へと移り、これまでとは違った環境の中で、一止が新たな医療の現実と向き合っていく。 本作の中心は、ある膵臓癌を患う二十九歳の母親が、残された時間は長くないのだから、できるだけ家から離れたくないと考え、入院を拒む。病院で治療を受けることが患者にとって最善だと考えられる状況でも、彼女にとっては、家族と過ごす自宅での時間こそが何より大切だった。病気を治すことだけを優先すれば、患者が本当に望んでいる生き方を見失ってしまう可能性がある。 その患者に対して、一止がぶつけた強い思いに、この物語の中で一番の感動を覚えた。一止は、医師として患者を救いたいという願いを持ちながらも、患者の選択を簡単に否定することはしない。しかし、彼女と家族のことを真剣に考えているからこそ、医師としての責任と、一人の人間としての思いを込めて、強い言葉を伝える。その姿からは、患者を病気だけで判断せず、その人の人生や家族への思いまで受け止めようとする一止の誠実さが伝わってきた。 この場面が心に残ったのは、医療において「正しい選択」が必ずしも一つではないと感じたからだ。治療を受けることが医学的には望ましくても、患者にとっては、住み慣れた家で家族と過ごすことが最も大切な場合もある。医師が患者のためを思って発する言葉であっても、患者の人生を決めることはできない。だからこそ、一止が患者の気持ちに寄り添いながら、自分の強い思いも伝えようとする姿に、医師としての覚悟を感じた。 大学病院には、最先端の医療や高度な専門知識が集まっている。一方で、研究や論文、出世など、地域医療とは異なる価値観も存在する。その中で一止は、目の前の患者を一人の人間として見るという、自分がこれまで大切にしてきた医師としての姿勢を貫こうとする。 周囲が病名や検査結果、治療方法といった医学的な情報を中心に患者を見ようとする一方で、一止は患者の不安や家族への思い、これからどのように生きたいのかという気持ちに耳を傾けようとする。その姿から、患者を単なる治療の対象としてではなく、一人の人生を生きる人間として受け止めていることが伝わってきた。 また、一止だけではなく、周囲の医師や看護師、患者たちの姿を通して、医療現場で働く人たちが抱える葛藤や苦悩も丁寧に描かれている。医療は決して一人の医師だけで成り立つものではなく、多くの人が支え合って成り立っているのだということも改めて感じた。 『新章』というタイトルの通り、本作は栗原一止の新しい人生の始まりであると同時に、これまでのシリーズで描かれてきた「人を救うとは何か」というテーマを、さらに深く掘り下げた作品だった。 「医師は病気だけを診るのではなく、その人の人生に寄り添う仕事なのだ」というシリーズを通しての一止の姿勢に、今回も心を動かされた。患者の命を救うことだけでなく、その人が残された時間をどのように過ごしたいのかを考え、ときには強い言葉で向き合うことも、医師の大切な役割なのだと思う。 医療がどれほど進歩しても、最後に人を支えるのは、人と人とのつながりなのかもしれない。読み終えたあと、医師とは何か、患者にとって本当の幸せとは何か、そして人が人を支えるとはどういうことなのかを静かに考えさせられる一冊だった。

Posted by ブクログ

2026/09/01

ついに我らが一止は大学病院の医局に入り副班長として診療を続けるが,彼の医療に対する向き合い方は依然として患者本位で変わらない。そこに安心感を覚える。多分こうなんだろうなぁ,という医局の様子が描かれていて興味深い。いつものように九兵衛ではいろいろな銘柄の日本酒が出てきて、松本の銘菓...

ついに我らが一止は大学病院の医局に入り副班長として診療を続けるが,彼の医療に対する向き合い方は依然として患者本位で変わらない。そこに安心感を覚える。多分こうなんだろうなぁ,という医局の様子が描かれていて興味深い。いつものように九兵衛ではいろいろな銘柄の日本酒が出てきて、松本の銘菓も登場し,楽しいくかつ”為になる”。

Posted by ブクログ

2026/08/13

シリーズ新章!集大成!迷いなく⭐︎5 思い返しただけでもウルウルしてしまうよ、、。 「変わってますね」という言葉がこんなにもしっくりくる医者はいないでしょう。『患者をみている』お医者さんっていうのは、私みたいな庶民にとって本当にありがたい存在です。 自分の周りにいる人たちのことを...

シリーズ新章!集大成!迷いなく⭐︎5 思い返しただけでもウルウルしてしまうよ、、。 「変わってますね」という言葉がこんなにもしっくりくる医者はいないでしょう。『患者をみている』お医者さんっていうのは、私みたいな庶民にとって本当にありがたい存在です。 自分の周りにいる人たちのことを逡巡しながら、人生のあり方、想い、生き方について考えさせられました。 いざという時には、先に旅立つ側も送る側も覚悟が必要なんですよね。諦めにも悟りにも似た感覚なのでしょうが、しっかりと向き合うことが大切なのだと学ばせていただきました。 大切にしたい言葉もたくさん出てきて、何度も書き留めちゃいました。 ブックオフでのまとめ買い大成功です!!良い読書時間でした。 夏川先生、素晴らしい。大好きだ!

Posted by ブクログ

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