商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2020/12/02 |
JAN | 9784309228136 |
- 書籍
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その虐殺は皆で見なかったことにした
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その虐殺は皆で見なかったことにした
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4.4
5件のお客様レビュー
なぜこんなことができるんだ、と思うようなことが描写されている。映画を見るような感覚で読んでいると、「人間の深層には残虐性が存在する。私も(兵士らと)同じ人間で、私の中にも同じ残虐性の芽があるはずだ。それに気づき、怒りは自分自身にも向きました」という言葉に打ちのめされた。 自国内...
なぜこんなことができるんだ、と思うようなことが描写されている。映画を見るような感覚で読んでいると、「人間の深層には残虐性が存在する。私も(兵士らと)同じ人間で、私の中にも同じ残虐性の芽があるはずだ。それに気づき、怒りは自分自身にも向きました」という言葉に打ちのめされた。 自国内で目に見える紛争や虐殺がなかった世代なので、この状況で自分や他者の残虐性を認知することは稀なのかもしれない。でも、それは集団化することで容易く呼び起こされるような気もする。 自身が持っている残虐性について考えることが、どこかで他者とのちょうどよい距離をとるのに役立つのかもしれない、とも考えた。 ドネルケバブも美味しいし、谷中のザクロレストランも1度行ったことがあるし、「トルコは親日国である」という印象があるけど、実際にトルコという国について知っていることは少ないと思い知った。
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現実離れした残虐さに、何度も本を閉じた。 でもそれらは現実で、日本でも同じように移民難民の人が(例えば入管の中で)拷問され殺されていて、 きっとこれからももっと酷くなる。目を背けている暇などないと、思う気持ちと枯れ果てない涙の中で 自分がどうしたら良いのか分からない。 &q...
現実離れした残虐さに、何度も本を閉じた。 でもそれらは現実で、日本でも同じように移民難民の人が(例えば入管の中で)拷問され殺されていて、 きっとこれからももっと酷くなる。目を背けている暇などないと、思う気持ちと枯れ果てない涙の中で 自分がどうしたら良いのか分からない。 "見なかったこと"にはしたくない、その気持ちを持ってこれから、どうしたらいいんだろう トルコの闇も学ばないといけない。トルコの人たちも、大国(私たち の、犠牲国だ ただ、最後の方に出てくる一説が強く心に残る。 私は、人が残虐になれる、『無感覚さ』を知っている。 それを感じながら涙が出てくるのは、まだ私が人間という証拠だろうか、それとも必死な言い訳だろうか。 戦後に生まれた。 目の前で人を殺されるところは見たことが無い。 大戦の話は、戦国時代の話と同じ、昔々のお話しだと思って生きてきた。 それが間違いだった、きっと、私と同じで 一歩進んで二歩下がる、たまに、二歩進んで一歩下がる時もある、 そうやって、進んでいるのかいないのか、分からないくらい、人間は同じところで生きている。全体がまだ、赤ちゃんなのだ。 "このゲームには、クルド人の苦しみは含まれていない" この本の、いろんな言葉が突き刺さる。 人はなぜ自らの残虐性に身を任せるのか。 子育てをしていて自分に感じること、感情を爆発させる方法しか知らない子どもを見て思うことは それが快感につながってしまうからなのかなと感じる。快感は二次的? ストレスに少しでも耐えられないというか。 負の気持ちをそのまま外に出すこと、その瞬間、自分の思い通りにことが進むこと。 それらはその瞬間だけのものであっても、ストレスに弱ければ弱いほど、その一瞬の快感に身を委ねてしまうのかな。 どんな保護者であっても虐待する可能性があること、いじめが行われても助けなくても平気な位置で生きていけること、結果としてそれが殺人につながってること、 トルコで行われた虐殺は、決して、私たち日本人と無関係な話ではないと強く感じる。
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日本では政治的な理由でどうしてもフォーカスされないトルコのクルディスタンのジェノサイドの話。丁寧に取材をされていた。
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