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ディスタンクシオン 普及版(Ⅰ) 社会的判断力批判 Bourdieu library
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ディスタンクシオン 普及版(Ⅰ) 社会的判断力批判 Bourdieu library

ピエール・ブルデュー(著者), 石井洋二郎(訳者)

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ディスタンクシオン 普及版(Ⅰ) 社会的判断力批判 Bourdieu library

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 藤原書店
発売年月日 2020/11/27
JAN 9784865782875

ディスタンクシオン 普及版(Ⅰ)

¥3,960

商品レビュー

4.8

6件のお客様レビュー

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2024/04/22
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(編集中) 人間の行動が社会構造によってどのように影響を受けデザインされているのかを「プラクティス理論」として理論化し説明した現代の社会学における名著。プラクティス理論とは、人間の行動を〈界〉、〈資本〉、〈ハビトゥス〉の三要素から説明可能であると説明する理論のことである。 実のところ、このプラクティス理論はこの著作によって初めて理論化されたものではなく、ブルデューによってそれ以前より体系的に示されて来たものであった。 本書における主体および特異性は、タイトルにもある通り「ディスタンクシオン(英: the distinction)」である。つまり、プラクティス理論を社会階級に適用し、その闘争のありさまを描き出したのである。 留意しておきたいのは、このブルデューの著作は度々社会決定論的であると批判されている点にある。つまり、人間の行動傾向は生まれ持った環境によってすでに決定づけられているといったものである。しかしながら、ブルデュー自身はこういった考え方を否定し、対照的に本書の主体はむしろそういった決定論的な現状からの闘争であると強調する。このような議論は、ポスト構造主義思想の中における構造主義の位置付けといった論点から考えることができる。 また、社会調査における客観性をどのように正当化するべきかという点において、本書の根底にはレヴィ=ストロースをはじめとする人類学への強い批判意識が含まれている。

Posted by ブクログ

2024/03/30

「日本における「対応分析」受容の現状を踏まえて、 EDA(探索的データ解析)の中に対応分析を位置付け、 新たなデータ解析のアプローチを実現する」 藤本一男 https://tsuda.repo.nii.ac.jp/records/345 「1.2 ブルデューの「ディスタンクシオン...

「日本における「対応分析」受容の現状を踏まえて、 EDA(探索的データ解析)の中に対応分析を位置付け、 新たなデータ解析のアプローチを実現する」 藤本一男 https://tsuda.repo.nii.ac.jp/records/345 「1.2 ブルデューの「ディスタンクシオン」の翻訳での対応分析をめぐった混乱  社会学と対応分析の関係が語られる時、ピエール・ブルデューと彼による「変数の社会学」批判が引き合いにだされる。それは、時に、次のような挑発的なフレーズとともに参照される。 「私は対応分析をよく用いますが、それは対応分析が関係論的な手続きであり、私にとっては社会的現実を構成するものを十全にあらわす哲学だからです。それは、関係論的に思考する手続きであり、私が界概念とともに試みていることです。(Lebaron 2010:102、磯 2020:130)」  ここに表現されている多重対応分析への注目 2)は、必ずしも理解されてこなかった。確かに、『ディスタンクシオン』はブルデューの基本文献なのだが、そこでの計量手法、つまり対応分析と彼の社会学概念が切断されているからである。  それは、ブルデューが用いた計量分析の手法(対応分析)が、「照応性の分析」と訳されていることに加えて、対応分析の基本的な概念、その意味では、ブルデューが「界」の概念と対応させている多重対応分析の重要概念である「慣性」「因子」の翻訳で失敗している。  対応分析において「慣性」とは伝統的統計学でいうところの「分散」であり、訳註で説明されるような「比喩」などではない 3)。  さらに原文で「factorielle」とあるものが、すべて「因子」と翻訳されているが、これは「座標軸(もしくは主軸)」と訳されるべきものである。第 5 章の注の英訳は「This means that the first factor in the factorial analysis corresponds to the second dimension of the social space and the second factor to the third dimension.」となっている(Oxford 版 p580 の(6)、Routlege 版では p574 の 8)。 日本語訳では、「(8)このことは、因子分析の第一因子が社会空間の第二次元に、第二因子が第三次元にそれぞれ対応しているということを意味している」となっている。  原文は、以下の通りである。  「8. – Cela signifie que le premier facteur de l’ analyse factorielle correspond à la deuxième dimension de l’espace social et le second à la troisième.」  つまり、日本語で「因子分析」とされている部分は、「l’analyse factorielle」であって、社会学や心理学で多用される(探索的)因子分析ではないのである 4)。」 「4) こうした理解のねじれによって、ブルデューが用いた計量的手法が「因子分析」である、という誤解、混乱が生じた可能性もある。宮島・藤田 1991 の第 8 章は、日本での調査データに対して因子分析をおこなってブルデューの展開として展開している。その分析を結果をうけるかたちで執筆された『文化的再生産の社会学』の初版(1994)はいざしらず、2017 に刊行された増補版でも分析方法についてはそのままである(宮島・藤田 1991, 宮島 2017)。」

Posted by ブクログ

2023/05/12

人は生まれながらによって不平等である、ということを統計的、社会学的に証明した本。 面白い内容なのだがとにかく文章が読みにくい。翻訳の問題かと思ったが原著も読みにくいとのこと。

Posted by ブクログ

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