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水と礫
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水と礫

藤原無雨(著者)

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水と礫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2020/11/13
JAN 9784309029306

商品レビュー

3.5

6件のお客様レビュー

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2022/10/16

ファンタジーに見せかけて地続きの現代です。 試みは面白いかもしれないけど、伝えたいメッセージがあるんだったら安易な逃げ道を作る必要がないだろう。 結局何も読み取れなかった、設定が無理筋なので読んでる最中はツッコミが止まらなかった。とにかく世界観の細部が甘く気が削がれるのでシン...

ファンタジーに見せかけて地続きの現代です。 試みは面白いかもしれないけど、伝えたいメッセージがあるんだったら安易な逃げ道を作る必要がないだろう。 結局何も読み取れなかった、設定が無理筋なので読んでる最中はツッコミが止まらなかった。とにかく世界観の細部が甘く気が削がれるのでシンプルに面白くなかった。割と時間の無駄かと。

Posted by ブクログ

2022/07/24

ストーリーは複雑ではないものの、同じ出来事が違う視点で何度も繰り返される展開が複雑で作者の意図を十分に理解出来なかった。日本と何か他の国(砂漠のある国)とを繋ぐ出発点も意図が理解できないままだった。

Posted by ブクログ

2021/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東京で失敗して故郷の町に戻ってきたクザーノがらくだのカサンドルとともに砂漠へと旅立ったのは、「東京から運んできた悲しい水分を全部蒸発させる」ためだった。やがてたどり着いた町で新たな暮らしを始めるクザーノを中心に、ホヨー、ラモン、クザーノ、コイーバ、ロメオ(すべて葉巻の銘柄)の5代にわたる父と子の系譜。日本であり日本でないふしぎな世界で彼らが生き見た景色が、差異と反復の語りによって何度も塗りなおされていく。マジックリアリズムのゲーム的な焼き直しのようにも読めて評価が割れそうだけど、個人的には楽しく読めた。 【メモ】 ・読み始めてしばらく、クザーノはニコラウス・クザーヌスにちなんでいるのかなと想像していた。 ・変幻自在なキャラとしてくり返し登場しなおす甲一の存在がおもしろい。クザーノ(たち)を旅へと駆り立てる甲一のあり様は、人間を善へと導く神話的な人物のようにも思える。 ・簡潔で歯切れのよい短文のつらなりにヘミングウェイっぽさを感じていたら、まさに『老人と海』への言及があった。サンチャゴの度胸とはまた別の、ホヨーによって生きられた男らしさの物語。 ・町の人々とちがって、外から来た人間は「やろうと思えば、何ものも捨てられる人間」という指摘にハッとした。 ・「人と人を繫ぐのは旅」という台詞に、ティム・インゴルドの『ラインズ』をふと思い出した。『ラインズ』また読みたいな。

Posted by ブクログ

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