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刑事司法とジェンダー 増補
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刑事司法とジェンダー 増補

牧野雅子(著者)

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刑事司法とジェンダー 増補

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 インパクト出版会
発売年月日 2020/10/30
JAN 9784755403071

刑事司法とジェンダー 増補

¥2,420

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2023/05/07

大変良書。とても勉強になった。 以下、頭の整理のために印象に残っている問題点を挙げる。 ・捜査機関による立件=定められた構成要件を満たして裁判官に納得してもらえるストーリー(既定路線)を作る という作業に終始してしまっている。 ・動機は「性欲によるもの」とあらかじめ決められて...

大変良書。とても勉強になった。 以下、頭の整理のために印象に残っている問題点を挙げる。 ・捜査機関による立件=定められた構成要件を満たして裁判官に納得してもらえるストーリー(既定路線)を作る という作業に終始してしまっている。 ・動機は「性欲によるもの」とあらかじめ決められているかのように調書がとられる(これは「全ての男性は性欲があり、それが抑えられないときに性犯罪が起こる」ということを意味してしまうため、加害の矮小化やそれをさせてしまった被害者への非難などにつながる)。 ・構成要件に該当しない事実は動機に関わる重要な部分であっても問題の俎上にすらあげられない。 そしてそもそも構成要件自体が男性目線で作られている(「恥ずかしさを感じさせた」など)。 ・加害者の罪の重さが被害者目線で示される=捜査側は、加害行為そのものを断罪するよりかは、被害者に与えた影響で加害者の落ち度を示す。 そうすると「被害者は妻や母になる未来があったのにそれを奪われた」などと、被害者を下げることで加害者を糾弾するという立て付けになってしまう。

Posted by ブクログ

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