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カン大全 永遠の未来派 別冊ele-king
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | Pヴァイン/日販アイ・ピー・エス |
発売年月日 | 2020/10/31 |
JAN | 9784909483744 |
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カン大全
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
作品紹介・あらすじ ドイツの巨星、CAN読本の決定版! いまなお世界中のミュージシャンたちに影響を与え続けているクラウトロックの巨星カン 全作品の再発で話題沸騰中の現在、謎多き彼らの全体像に初めて迫る! カンのロング・ストーリー/クラウトロックを生んだ戦後ドイツの文化状況...
作品紹介・あらすじ ドイツの巨星、CAN読本の決定版! いまなお世界中のミュージシャンたちに影響を与え続けているクラウトロックの巨星カン 全作品の再発で話題沸騰中の現在、謎多き彼らの全体像に初めて迫る! カンのロング・ストーリー/クラウトロックを生んだ戦後ドイツの文化状況/魔王シュトックハウゼンとWDRスタジオ(西ドイツ放送協会電子音楽スタジオ)/60年代ユーロ・フリー・ジャズの勃興/各メンバーのインタヴュー/カンのサウンドの構成分子/カンおよび各メンバーの全ディスクガイド/受け継がれるカンのDNA(ニューウェイヴからテクノまで)ディスクガイド/私のカン(アンケート・コラム)/ダモ鈴木ストーリー/年表 ***** CANに関する纏まった書籍をあまり見かけたことがなかったので、この書籍は大いに役に立った。多分、ここまでまとまった書籍はこれくらいしかないんじゃないかな、と思う。各メンバーのインタビューも読みごたえあるし、ソロ・アルバムまでを網羅したアルバム紹介も、それぞれのアルバムを聴きながら「なるほど、ふむふむ」みたいな感じで読み進めていった。CANのコアなファンにとっては、食い足りなさもありそうだけれど、僕みたいな「CAN大好きだけど、CAN命まではいかないんだよなぁ」といった中途半端なファンにとってはとても重宝できる。本書の出版翌年から始まった「CAN:ライヴ・シリーズ」はさすがに掲載されていないけれど。
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ちょっと期待値が大きすぎたか。 既存のインタヴュー(唇噛み切りそうな表記)のノーカット完全版や、ソロワークのディスコグラフィーの充実ぶりには目を瞠るものがあったが、後世のディスクガイド100なんかは、カンほどの雑食バンドなら幾らでも共通点を捻り出せるわけで、個人的にはオリジナルア...
ちょっと期待値が大きすぎたか。 既存のインタヴュー(唇噛み切りそうな表記)のノーカット完全版や、ソロワークのディスコグラフィーの充実ぶりには目を瞠るものがあったが、後世のディスクガイド100なんかは、カンほどの雑食バンドなら幾らでも共通点を捻り出せるわけで、個人的にはオリジナルアルバムを深く掘り下げてほしかったなあ……などと思っていたら、最後にダニエル・ミラー御大、ヒルデガルド女史、そしてダモ鈴木へのインタヴュー(再録)と怒濤のボーナストラック攻勢。
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1960年代末にドイツで生まれたクラウト・ロック(ジャーマン・プログレという呼称は実態と乖離しているので、その用語を使う者は当局に連行されてほしい)という独特の音楽ムーブメントを代表するバンド、CAN。 結成・解散から各自のソロワークへ連なるバンドヒストリー国内の古い音楽誌など...
1960年代末にドイツで生まれたクラウト・ロック(ジャーマン・プログレという呼称は実態と乖離しているので、その用語を使う者は当局に連行されてほしい)という独特の音楽ムーブメントを代表するバンド、CAN。 結成・解散から各自のソロワークへ連なるバンドヒストリー国内の古い音楽誌などに散逸していたインタビュー記事などを集めつつ、バンドの全作品のみならずメンバー各自のソロワークも含めほぼ完璧と言えるディスクガイドなどを集めた一冊。CAN大全、というタイトル通り、おそらく日本でCANというバンドについてこれほど集中的に情報が取りまとめられた書籍はないだろう。 その極めて高い音楽的素養を持つミュージシャンが集まりつつ、ボーカルだけはマルコム・ムーニー、ダモ鈴木など”ズブの素人”を入れることで化学変化を起こすそのオリジナリティは未だに色褪せていない。 インタビュー記事の中では、バンド後期にはベーシストとしての役割を離れ短波ラジオやテープループなど、”非楽器”を用いた演奏でバンドの音楽性を拡大し、ソロになって以降は即興音楽の世界でも活躍したホルガー・シューカイが即興について語ったこの言葉が印象的。即興について語った言葉ではあるが、時間芸術であり常に不確実性がつきまとう音楽に関する本質を突いている。 「そうだね、この場合、音楽をサッカーに例えることができる。サッカーの試合でなぜ人があそこまで興奮し酔いしれるかというと、それは次の瞬間ボールがどこに行くか誰にもわからないからなんだ。やっているプレイヤーたち自身にもそれはわからない。音楽にしても同じだ。私も音楽が次の瞬間、どこに向かっていくのかはわからない。ただし私は、ボールをゴールに入れるための訓練はできている」(本書p79より引用)
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