商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2020/10/30 |
JAN | 9784041099858 |
- 書籍
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化け者心中
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化け者心中
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商品レビュー
3.6
59件のお客様レビュー
伝説の女形魚之助と、鳥屋を営む青年藤九郎がバディとなって、役者に化けた鬼を探すミステリ仕立ての時代小説。 鬼の仕業と見せかけて人間によるトリックなんだろうなーと思って読んでたら、本物の鬼の仕業だったので、ちょっとびっくり。超自然的な存在の登場は意外だったが、芝居好きの鬼のキャラク...
伝説の女形魚之助と、鳥屋を営む青年藤九郎がバディとなって、役者に化けた鬼を探すミステリ仕立ての時代小説。 鬼の仕業と見せかけて人間によるトリックなんだろうなーと思って読んでたら、本物の鬼の仕業だったので、ちょっとびっくり。超自然的な存在の登場は意外だったが、芝居好きの鬼のキャラクターはすごく良かった。人間にはドロドロした欲望があるが鬼にはない。ただ純粋に芝居が好き…という純粋さから鬼を割り出すという趣向は面白い。 ただ、芝居小屋を主な舞台にしているのに、士農工商の外側にいる芝居小屋の人々への差別や苦労についての描写は軽かったなぁと。役者たちの舞台への執着と嫉妬…というテーマは比較的ありがちだし、そのありがちを超える驚きとか感動とかはなかったかなぁ。 あと、魚之助と藤九郎がお互いに分かり合うきっかけや過程が私には読み取れなかった。いつの間にか藤九郎は魚之助を好きになっていて、ちょっとポカンとしてしまった。ブロマンス物としてもうちょっとトキメキを感じられたら良かった。
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前評判がすごいので、興味深々で読んだけど、 んんん、小説というよりも漫画の原作だと思った。 読みやすいので次も読む予定だけど、 期待感はやや薄れたかな。
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- ネタバレ
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すっかり魚之助&藤九郎、作者の蝉谷めぐ実さんのファンになりました。 文庫の方を図書館で借りて読み、これは手元に置きたいと文庫本を買おうとしたのですが、Web記事の蝉谷さんと装画の紗久楽さわさんの対談でイラストや装丁に込めた思いを知ったら単行本の方が欲しくなり、購入し、再読。 1度目はあらすじを追うので精一杯だったのかも。2度目はリズムというかテンポのよい文体が心地良く、より感情移入して笑ったり泣いたり私にはあまりなじみのない当時の歌舞伎や文化のことなどもより楽しめた。 鬼の正体に驚き、心中ってそういうことかぁ…!とミステリ的にも面白いのだけど、何より魚之助に魅了された。歌舞伎役者に熱狂する当時の人たちに紛れたい。 魚之助の苦しみには胸が痛み、さりげ無くそれに気付き包み込む藤九郎には私も惚れた。魚之助と藤九郎、めるとの関係性や世界観がたまらなく好きです。出てくる鳥たちや猫もかわいいのです。金糸雀(カナリア)のエピソードはぐっときた。 骨が折れて飛べなくなった金糸雀を「飛べなくても、歌う喉がある、跳べる足があるこの子はこれから始まるんだ」と引き取った藤九郎の優しさというか愛情深さと人間性。足を切って舞台から降りた元女形の魚之助は自分を重ねて、読者である私が藤九郎に惚れた以上に魚之助には胸にくるものがあったのでは。その後の、魚之助のカナリアへの過保護すぎる可愛がりようには、ほのぼの笑い泣き。 次の『化け者手本』も購入したので、これから読むのが楽しみ。また魚之助と藤九郎に会えるのが嬉しい。シリーズ続いてほしい。 (文庫本には表紙の絵の栞と書き下ろしショートストーリーが読めるQRコードがあるので、文庫本も買ってしまいました)
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