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異邦の仔 バイトで行ったイラクで地獄を見た 実業之日本社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
発売年月日 | 2020/10/08 |
JAN | 9784408556277 |
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異邦の仔 バイトで行ったイラクで地獄を見た
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
小説として読むだけであればそんなに印象に残らない本である。 しかし本書は「ほぼ事実に近い設定」で、著者が「これまで体験し、伝えなければならないと思ったすべてのことを詰め込んだ」ものである(あとがきより)。 著者は1980年にバイトとしてイラクに渡り、日本のイラクへのODAの建...
小説として読むだけであればそんなに印象に残らない本である。 しかし本書は「ほぼ事実に近い設定」で、著者が「これまで体験し、伝えなければならないと思ったすべてのことを詰め込んだ」ものである(あとがきより)。 著者は1980年にバイトとしてイラクに渡り、日本のイラクへのODAの建設事業に関わっていた。 その最中イランイラク戦争が始まる。突然の空爆。爆音。破壊された家々。散乱する人間の体の一部。逃亡途中に爆撃にあって殺された日本人仲間。 本書でも当時のイラクの雰囲気とともにそのあたりが記述される。灼熱の異国の地。矛盾や腐敗を抱えたODA事業。イランイラク戦争開戦時の混乱、凄惨で緊迫した展開。 どこまでがリアルでどこまでが虚構かは不明だが、おそらくリアルなものが多いのだろう。 貴重で重要な歴史の一コマに触れたということも含めて、自分にとっては重要な読書関係体験であった。 ちなみに本書を知ることになったのはこちらの記事。 日雇いアルバイトでイラクへ行った。そこで見た地獄. ジョブリストマガジン https://m.job-list.net/articles/195
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印象に残っているのは、宗教を強く持たない日本人が異国の環境に置かれた時に天皇を拠り所にしてたという箇所。 エピソードとしては瑣末ですが、それほどに過酷な環境で有ったのでしょう。 結果としてどれほどの意味のあるODAになったのだろう。 小説としても一気に読ませる面白いものでした...
印象に残っているのは、宗教を強く持たない日本人が異国の環境に置かれた時に天皇を拠り所にしてたという箇所。 エピソードとしては瑣末ですが、それほどに過酷な環境で有ったのでしょう。 結果としてどれほどの意味のあるODAになったのだろう。 小説としても一気に読ませる面白いものでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あとがきに書かれているように、アルバイトのエッセイを読み存在を知った本 エッセイを読み終えてすぐの時には単行本のみの発売で、話題になったからか価格が高騰しとても手が出ない状態だった 私たちが垂れ流すように使っている石油はいろんな人の犠牲に上に成り立っているのだと思った そういった描写は強くないがそう思った 犯人は山科さんの恋人だと思っていたが、まさか奥さんになっているとは思わなかった タイトルの異邦の仔の意味が終盤で納得できた 考えがまとまらないが、戦争の始まりを体験した作者の描写力は臨場感たっぷりでとても怖い 読めてよかった
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