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寿ぐひと 原発、住民運動、死の語り
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寿ぐひと 原発、住民運動、死の語り

嶋守さやか(著者)

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寿ぐひと 原発、住民運動、死の語り

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新評論
発売年月日 2020/10/01
JAN 9784794811615

寿ぐひと

¥2,640

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2022/09/24

寿ぐ(ことほぐ)という言葉の響きが好き。どうしてこの本を読みたい本リストに入れたのか、たぶん新聞の書評で気になったからだと思うのだけれど、予想よりも重く深い内容に驚かされた。日常では縁のない、原発反対の離島住民のデモや、無党派、無所属の市議会議員の活動、ホームレス・生活困窮者の多...

寿ぐ(ことほぐ)という言葉の響きが好き。どうしてこの本を読みたい本リストに入れたのか、たぶん新聞の書評で気になったからだと思うのだけれど、予想よりも重く深い内容に驚かされた。日常では縁のない、原発反対の離島住民のデモや、無党派、無所属の市議会議員の活動、ホームレス・生活困窮者の多い山谷地区での支援活動など、知らない活動に飛び込んでいき、その中で生活・活動する人々と深く長くかかわりあう中での気づきが描かれていた。文章は全体に漢字が多く、ちょっと堅苦しい。大学教員であるから、引用した文章に「」や引用文献の番号がつくため、研究論文のような印象を受ける。 その中でも看護師による死の語りは、自分の経験もあり納得できる部分が多かった。自分が影響を受けてきた患者さんや身内の死が思い出された。今思うと、最後までちゃんと向き合えずに逃げてしまったことも苦々しく心の中に刻まれている。吐師さんの「死ねるといいね」と言える関係性にうらやましさを感じた。私はそこまで行き着けなかったな。いろんな亡くなり方があるけれど、最後は「ああ、命を生ききったなあ、お疲れさまでした」と思う。『死を生の通過点、必ず迎える「できごと」として最大の敬意で労いたいし、労ってほしい、私を。』という文章に共感した。

Posted by ブクログ

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