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地方創生×SDGs×ESG投資 市場規模から見た実践戦略で蘇る地方自治体と日本
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地方創生×SDGs×ESG投資 市場規模から見た実践戦略で蘇る地方自治体と日本

赤川彰彦(著者)

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地方創生×SDGs×ESG投資 市場規模から見た実践戦略で蘇る地方自治体と日本

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 学陽書房
発売年月日 2020/10/02
JAN 9784313161665

地方創生×SDGs×ESG投資

¥4,180

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2020/12/05

それは、先進国、開発途上国を問わず、経済、社会および環境の三側面において、持続可能な開発を統合的取組として推進するものであり、その市場規模は、2030年まで4つの経済システム(エネルギー、都市、農業、保健)でグローバル目標を達成すると、12兆ドル(約1,320兆円)と3億8千万人...

それは、先進国、開発途上国を問わず、経済、社会および環境の三側面において、持続可能な開発を統合的取組として推進するものであり、その市場規模は、2030年まで4つの経済システム(エネルギー、都市、農業、保健)でグローバル目標を達成すると、12兆ドル(約1,320兆円)と3億8千万人の新規雇用が発生するとされている。 (引用)地方創生×SDGs×ESG投資 ー市場規模から見た実践戦略で甦る地方自治体と日本ー、著者:赤川彰彦、発行所:学陽書房、2020年、332 かつて、私も三菱総合研究所のかたたちと産業振興の分野でご一緒に仕事をさせていただいたことがある。その際、研究所のかたたちとともに過ごした時間は、建設的な意見を交わすことができ、とても有意義であった。このたびの「地方創生×SDGs×ESG投資」の著者、赤川氏も三菱総合研究所の客員研究員を務められている。「地方創生」、「SDGs」そして「ESG投資」とホットな話題を掛け合わせた本書のタイトルにも惹かれ、赤川氏の著された本を読ませていただくこととした。 本書は、「戦略的地方創生とSDGs」、「SDGs・ESG投資」の2篇から構成されている。序章から地方自治体の人口減少と超高齢化、財政状況や地方創生政策の推移など、現在の我が国の課題を浮かび上がらせている。そして、環境、観光、健康産業におる戦略的地方創生ということで、各分野の現状と市場規模を詳説している。特に、観光分野については、訪日外国人と国内旅行を2つに区分し、それぞれの旅行者数と消費額規模を明らかにして地方への誘客を図るための対策が述べられている。これらの対策については、今までの国の動向統計データなどエビデンスに基づいた提言がなされていて、読み手としても理解が深まる。 本書で紹介されている観光分野における事例の一つに「広域連携型地方創生(せとうちDMO)」がある。このせとうちDMOは、ニューツーリズム(旅行先での人や自然のふれあいを重視した新しいタイプの着地型旅行)の事例として紹介されている。その中で、ドイツ人地理学者のフェルディナンド・フォン・リヒトホーフェンが瀬戸内の美しさに驚嘆したときの言葉が本書で紹介されている。「広い区域にわたる優美な景色で、これ以上のものは世界の何処にもないであろう(本書194)」と。 かつて、私もしまなみ海道をサイクリングしたことがある。その際、出会ったのは、リヒトホーフェンが言う「美しい景色」であった。そして、「至る所に生命と活動があり、幸福と繁栄の象徴」があった。当時私は、広島県尾道市からフェリーで渡り、自転車に乗りながら、向島、因島、生口島へと進んだ。天候にも恵まれ、島から島へと渡る橋の上から瀬戸内海に浮かぶ島の景色を見ると、言葉では言い表せない絶景が広がっていた。また、大三島では、大山祗神社に参拝したときの清々しさを忘れることができない。しまなみ海道の旅は、美しい自然、風習、味などに触れることとなり、生涯忘れられない旅となった。 もう一度、本書の原点に立ち返ると、しまなみ海道の事例でも上手く組み合わさっていた環境・観光・健康の3K産業は、莫大な市場規模がある。そして、それぞれの分野が持つプラットフォームを組み合わせ、SDGs、ESGを重視した事業として展開していく。そうすることによって、持続可能な次世代型戦略的地方創生が構築できるということだろう。 本書を読み、私はアメリカデューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン教授の言葉を思い出した。 「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時、今は存在していない職業に就くだろう」 では、これからを生きる若者は、そして衰退する地方の活性化はどうしたら良いのか。それは、いくらAIなどの情報科学技術が進展したとしても、SDGsやそれにつながるESGに関わる産業・事業に求めることが一つの解となってくる。それが牽いては地方創生にも繋がっていくことに、私は改めて気づかされた。 本書は、これからの「働く人や地域の未来」を考える上で、水先案内人となり得る。何度でも読み返したい良書である。

Posted by ブクログ

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