商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KTC中央出版 |
発売年月日 | 2020/09/17 |
JAN | 9784877588090 |
- 書籍
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本と体
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本と体
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
<読む>という章が本の前半と後半に配置され、あいだに<聴く>という章が挟み込まれている。食べものを食べるように、本を読み、人の話を聴く。本と人への、素敵な接し方だなあ、と思います。著者の本の好みや人の好みはだいぶ私と違うようで、そう? と首をかしげるところが多かったけれども、違和...
<読む>という章が本の前半と後半に配置され、あいだに<聴く>という章が挟み込まれている。食べものを食べるように、本を読み、人の話を聴く。本と人への、素敵な接し方だなあ、と思います。著者の本の好みや人の好みはだいぶ私と違うようで、そう? と首をかしげるところが多かったけれども、違和感を感じるのも、本や人と接することから生じる大切な現象ですものね。本も、人も、違和感も、大事にしないと。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「本を愛しなさい」長田弘 長田弘さんの「本のおくりもの」というページだけは、何かいいことが書いてありそうな、いつだって香ばしい匂いがしていた。文章なのに、詩みたい。耳ざわりのいい音楽みたい。よく意味が分からないところにつき当たっても、何度も読んでいるうちに、体の中にしみ入ってひとつになれた。 粉と卵とバターの匂いのしみついた私が、さぼり続けていた学校を卒業し、三年近くも(若い私には、とてつもなく長い時間に感じた)働いた喫茶店を辞める決心をしたのは、「人生で一番大切なことの一つは、とウルフ氏は言ったのだった。人生を派手にやるのではなく、わずかな元手でやるということだ。わずかな元手というのは、じぶんで、ということである」というところを、くり返し、くり返し、よく噛んで食べるように読んでいたからだ。 「ゼロになるからだ」覚和歌子 遠くに置いてきたような私の体。 体の奥の方で、ちろちろと流れる川。 その川に小舟を浮かべ、静かな心だけになって、夢を渡り歩いているような読み心地。微熱のせいでぼんやりした頭が、本の世界と入り交じります。 もしかしたらゼロになるからだとは、こんな感覚のことをいうんでしょうか。詩のような、物語のような一篇一篇は、まったく違う話のようでいて、川底ではつながっている。不思議なのに不思議でない世界。 「リスとはじめての雪」 動物を擬人化している絵本はたくさんあるけど、この絵本は少し違う。読んでいると人間の方こそが、擬動物化されているような感じがしてきます。それにしてもどうしてこんなにはちゃめちゃなのでしょう。著者のゼバスティアン・メッシェンモーザーさんが描いた動物たちは、デッサンのように精密で、真面目くさった線なのに、笑いも、切なさも、ダイナミックさも、夢も、現実すべてがそこにあり、雪の場面では本当に世界から音が消えます。
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料理研究家、文筆家の高山なおみさんの本と言葉にまつわるエッセイと対談。 高山さんは料理とご本人から醸し出される空気感がすきです。 飾り気なくて素朴で、野生味が少し残っていて。 文章は初めて読みました。 やっぱり素敵なひとでした。 対談は絵本編集者の筒井大介さん、写真家の斎藤陽...
料理研究家、文筆家の高山なおみさんの本と言葉にまつわるエッセイと対談。 高山さんは料理とご本人から醸し出される空気感がすきです。 飾り気なくて素朴で、野生味が少し残っていて。 文章は初めて読みました。 やっぱり素敵なひとでした。 対談は絵本編集者の筒井大介さん、写真家の斎藤陽道さん、画家の中野真典さんの三人。 本の仕様が面白くて、対談ページが三人とも紙の色と質と文字のフォントが違うのです。 それぞれの人物像の違いを表しているようで楽しいです。 斎藤さんは耳が聞こえない方だそうで、対談は筆談で行われたのだそうです。 大きな紙に交互に互いの思いを書き連ねてゆく様子を想像すると、なんだかほんわかしました。 高山さんの料理を食べながら、というのも贅沢! ひととひと、ひとと本との出会いは特別なものになり得るんだと改めて感じました。 高山さんの絵本、読んでみたいです。
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