ルカ福音書を読もう(上) この世を生きるキリスト者

及川信(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本基督教団出版局
• 発売年月日: 2020/07/31
• JAN: 9784818410671

商品レビュー

2021/12/24

・主イエスの眼差しの前に立ち、その言葉を聞く時、自分の心の思いが明るみに出されて困惑することがあります。そういう私たちの思いが、ついに主イエスを排斥し、抹殺することに繋がるのです。神は、どんどんご自身に向かう道からそれてしまう私たち、どんどん罪を深めてしまう私たちの罪を赦し、私たちと共に生きる命を与えてくださるのです。裁くべき罪人である私たちの罪を赦すために、神は裁くべきでない方を十字架刑に付されたのです。御子イエス・キリストは、そこに父なる神のご意思、何としてでも罪人を救いたいという神のご意思を知り、死ぬほどの悲しみを味わいつつ、敢然と御心に従われたのです。十字架刑は、その結果です。でも、神様の御心は、イエス様の十字架の死では終わりませんでした。イエス様が敢然と神様のご意思に従い、十字架に磔にされ、墓に葬られてから三日目の朝、イエス様を復活させ、イエス様は弟子たちに「平和」を告げられました。人間の罪はこのようにして赦され、新しく生かされるのです。そして、神様の救済の歴史はこの御子に現れるのです。賛美せざるを得ません。

・「貧しい人」とか「捕らわれている人」や「目の見えない人」は、文字通りの意味に限りません。経済的に貧しくはなくても心が貧しい時はあるし、何かの思いの捕らわれて凝り固まってしまう時もあります。また、見るべきものが見えない時もあります。すべてに共通していることは、「罪」です。