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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2020/07/20 |
JAN | 9784023318809 |
- 書籍
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アフリカ出身サコ学長、日本を語る
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アフリカ出身サコ学長、日本を語る
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商品レビュー
4.4
17件のお客様レビュー
めっちゃおもしろいやん。 一気読みしてもうたわ。 日本国籍を持ち、日本の大学の学長として日本の教育を愁い、一方で大きな希望を持って子どもと向き合うことを続けてきたマリ人のサコさん。 あくまで「異文化」の立場から日本文化を見つめるその視線は、あとがきで内田樹さんが指摘されている通...
めっちゃおもしろいやん。 一気読みしてもうたわ。 日本国籍を持ち、日本の大学の学長として日本の教育を愁い、一方で大きな希望を持って子どもと向き合うことを続けてきたマリ人のサコさん。 あくまで「異文化」の立場から日本文化を見つめるその視線は、あとがきで内田樹さんが指摘されている通り、日本人として感じてきたモヤモヤがスーッと晴れていくような気持にさせられる。 今回、特に膝を打ちたくなったのは次の箇所。少し長いが引用する。 「私から見た日本の教育はいわば、『今の社会システムや社会構造を維持したい』という中高年の思いに、子どもや学生、若者が巻き込まれている状態、である。日本の教育は大人目線なのだ。『早く大学を決めて、早く就職活動して早く就職しないと遅れる』などと、大人は学生たちの不安を煽るが、人生百年の時代に、いったい何に遅れると言うのか。留年していもいいし、大学卒業後にアルバイトを経験してから就職してもいい。なんとなく社会に漂っている焦りは、これまでつくり上げてきたシステムが失われることに対する中高年の焦りに過ぎない。」(本書149頁) こういうことって普段から何となく感じてません? でも何かおかしくないかな~と思いながら諾々と受け入れてません? でもそれをはっきり日本人って多くないし、またアイデンティティはマリ人だと言い切り、フランスや中国など多様な国際経験を積んだサコさんに言われるから余計にほっとする(ほっとするという感想はおかしいかもしれないけれど、ほっとしたから仕方ない)。 とにかくおもしろかったです。
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ウスビ先生すごい いつかサインもらえないかなあ すきー あと内田樹、人として好きじゃないけど文章が超上手いんだよな 今度また読むか…
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webに掲載されたインタビュー記事などを読んで興味を持っていたウスビ・サコさんの著作を図書室で見つけて借り出し。ざっくばらんな語り口で大変読みやすかったです。生まれ故郷のマリでの生活から中国と日本への留学、伴侶との出会いと結婚に子育て、その過程でいろいろ衝突したり理解してもらえな...
webに掲載されたインタビュー記事などを読んで興味を持っていたウスビ・サコさんの著作を図書室で見つけて借り出し。ざっくばらんな語り口で大変読みやすかったです。生まれ故郷のマリでの生活から中国と日本への留学、伴侶との出会いと結婚に子育て、その過程でいろいろ衝突したり理解してもらえなかったりしながらも自分を殺して周りに合わせたりせずに信念をもって努力するうちに相手にもその様子が伝わって和解し良好な関係を築いてきたことなどが、生き生きと明るい調子で綴られています。マリに居た頃から学校ではフランス式の教育制度と価値観の中で過ごし、家に戻ればマリの部族の言葉を話し文化の中で育つという、異なる価値観を行き来するような少年時代だったというのが印象深かったです。後半部分は日本の教育制度や組織の文化、人間関係の在り方について、サコさんから見ておかしいんじゃないの?ということをズバズバと書いてくれてあり、耳が痛いながらも、そうだよねと共感するばかりでした。共感しつつ、ではどうしたら良い部分を失わずに開かれた方へ向かって変わっていけるのかということに思いを馳せながら思考停止になりながらも、やはり内側だけを見ていてはダメで、内側のことは大事にしながらも外へ向かう窓のようなものを開けて、風通しを良くするようにするしかないのでは、と思ったりしました。大変興味深く読了。すぐ読めます。
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