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「覇権」で読み解けば世界史がわかる 祥伝社黄金文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2020/07/15 |
JAN | 9784396317843 |
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「覇権」で読み解けば世界史がわかる
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
「歴史は科学か」という問いがあるが、単なる叙述のままでは歴史から学ぶことは難しく、何らかの概念化(法則化)を行うことにより、教訓として活かすことが可能になる。一般的に歴史学者はこのような考え方には賛同しないのだろうが、著者は学者ではない。本書では世界史を動かしてきた「歴史法則」を...
「歴史は科学か」という問いがあるが、単なる叙述のままでは歴史から学ぶことは難しく、何らかの概念化(法則化)を行うことにより、教訓として活かすことが可能になる。一般的に歴史学者はこのような考え方には賛同しないのだろうが、著者は学者ではない。本書では世界史を動かしてきた「歴史法則」を38個に纏め上げ、これからの時代を紐解こうとしている。このような手法を展開できるのは予備校講師ならではであり、歴史学者はまずやらないだろう。よって、著者の主観が結構入り込んでいるし学術的ではないのだが、読み物としては面白い。著者によれば、国家の寿命は200年程度らしく、アメリカも限界に近付いているらしい。21世紀に入り、米中の覇権争いで対立が激しくなっているが、そういった昨今の世界情勢を考える上で参考になる一冊ではある。
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世界史に登場した覇権国家の誕生と盛隆、そして衰退までを振り返ることで、その時代時代で成功した理由や衰退していった原因などを分かりやすく解説してくれています。 受験の時には、どうしても詳細の記憶に意識を割かれますが、大人になってからそういう視点を抜きにして読み込むと頭の整理として役...
世界史に登場した覇権国家の誕生と盛隆、そして衰退までを振り返ることで、その時代時代で成功した理由や衰退していった原因などを分かりやすく解説してくれています。 受験の時には、どうしても詳細の記憶に意識を割かれますが、大人になってからそういう視点を抜きにして読み込むと頭の整理として役立つと思います。 歴史に関する本なので、諸説や異論もあると思いますが、教養としての世界史を身に着けるなら、本書のようなアプローチもありだと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私大文系に特化するカリキュラムが用意された高校に通い、楽をしたばっかりに世界史を勉強しないまま高校を卒業し、これまで相当後悔してきました。この本の購入もそうしたことが起因しています。 その観点から言うと、この本は世界史を概観する上で非常に有用な本であると感じました。 というのも、先ずもって分かりやすい。微に入り細を穿つようなテキストではなく、覇権の流れを端緒から終焉まで見届け、そこに見出されるパターンを確認する形を各章とっているため。その意味では、世界史の初学者のみならず、既修者が頭の整理のために読んでも役に立つのではと感じました。 また、最終章の米国についての記述も非常に印象的でした。モンロー主義を打ち捨てた後の数々の「挑発」「因縁」「誘導」「捏造」は他に多くの書籍で語られているところではありますが、つくづく米国とは恐ろしい国だと感じずにはいられません。それでも米国ファンが消えないのはマスコミの力でしょうか。 こうした覇権争いとその栄枯盛衰を横目に、日本はどう対処すればよいのかという疑問は容易に思いつくところです。 筆者の意見は非常に明快で「けっして頂点に立たない」(P.350)こと、としています。 栄えるから衰えるとすれば、程ほどの成功で我慢しておけば下落もそもまで急にならない、という事なのでしょう。いみじくもかつて某政治家が官庁の事業仕分けの時に「2番じゃいけないんですか?2番じゃ?」と怪気炎をあげていましたが、まさに2番でいいんだ、という答えになります。この結論は個人的には非常に感銘を受けました。 ・・・ まとめますと、非常にわかりやすい世界史読み物だと思います。私のような世界史初学者にはもちろんのこと、政治や外交を学びたい方にとっても世界のパワーバランスのうねりを理解する上で有用な書籍だと感じました。
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