商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2020/07/14 |
JAN | 9784309028996 |
- 書籍
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俺の残機を投下します
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俺の残機を投下します
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商品レビュー
3.6
31件のお客様レビュー
「残機がいる」という架空の世界の話だが、読んでいると、「自分の残機もいるのではないか?」と思ってしまう。 ものすごく極端だが、このストーリーで伝えたいこともわかる。 人は1人では出来ることが限られてるし、独りよがりで生きていると物事もうまく行かない。 けれど、周りの人への感...
「残機がいる」という架空の世界の話だが、読んでいると、「自分の残機もいるのではないか?」と思ってしまう。 ものすごく極端だが、このストーリーで伝えたいこともわかる。 人は1人では出来ることが限られてるし、独りよがりで生きていると物事もうまく行かない。 けれど、周りの人への感謝や、自分以外の誰かのために自分の時間や努力を捧げることが、結果的に自分のためになる。 そして、挫折をしても、周りの人を大切にしていれば、そこから這い上がるきっかけを与えられる。 ラストが少し盛り上がりに欠けたが、個人的には面白い内容だった。
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eスポーツが小説になったから読んでみたら、普通の人間模様じゃ終わらない内容で面白かった。 ダメな主人公が人間的に成長する物語は読後感が良い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりの、本当に20年ぶり位な山田悠介作品。 eスポーツプレーヤーの一輝が自身の『残機』と出会い成長していく話。 一輝だけでなく人間みんなに残機が3体ずついるってことは世の中残機の方が多いってことだよね…?住所不定無職のひと…そこはあまり深く考えないように読んだ。 自己中で短気な主人公が、残機との出会いと別れで心身ともに成長していくというそんなに新しさのないストーリーだったのでわくわく感はなかったけどおもしろかった。 ダイゴが本体との成り変わりを目論んでいたわけじゃなかったところは、わたし自身まだまだ損得勘定で生きてしまってるなと反省させられた。 人は与えることで与えられもする。 ダイゴが一輝に、春輝とたまに遊ぶだけが育児ではない。嫌なことも共有してこそ父親だ。ってちゃんと言ってくれたところがモヤモヤも解消されて大変よかった。 春輝が誘拐されてカイザーの暴走車に巻き込まれそうになったとき、春輝の残機を考えて最後「俺が残機になればいい」って庇ったところは残機のダイゴが報われた気がした。 (武者修行行って成長してまた家族になりたいと思うところは、育児はノンストップなのになにゲーム中断みたいなことしてんだ甘えこと考えてんなよと思ったけどそこは目を瞑る。) (あと準優勝の金で指輪買ったとこは、そこは養育費払えよと思った) 『リアル鬼ごっこ』に小学生時に出会って、『親指さがし』『パズル』『あそこの席』『@ベイビーメール』『スイッチを押すとき』等々読んできて、年齢があがるにつれ彼の文書の拙さが気になって読まなくなってたけど久々に読んだら別に気にならなかった。相変わらずこの方はアイデアの引き出しが多いんだなあと感心させられた。
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