コウノトリがはこんだんじゃないよ おんなのこ、おとこのこ、あかちゃん、からだ、かぞく、ともだちのこと 4歳からの性教育の絵本

ロビー・H.ハリス(著者), 上田勢子(訳者), 浅井春夫(監修), 艮香織(監修), マイケル・エンバーリー(イラスト)

• 販売会社／発売会社: 子どもの未来社
• 発売年月日: 2020/07/01
• JAN: 9784864121743

商品レビュー

2021/08/17

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→
https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11475182

2020/08/08

幼い子どもたちの疑問にこたえるべく、親・教師・医師・看護師…など、教育や科学、子どもたちと向かいあう各分野のエキスパートに話しを聞いて作られた本。
図書館司書にも、聞いてくれてる。…図鑑のページ広げて掲示されて逃げられたりとかしますものね。

外国の性教育の本は、文化背景の違いもあり紹介するときに少し難しさを感じることも多いのですが、とてもよく考えて作ってくださってるなと感じました。

・コミカルな案内バードとバグが、ユーモアを交えて紹介してくれる。
・言葉がよく吟味されている。また、もし深く質問されたときのために、「ドウシヨウ」と迷ってしまうところ、現在のジェンダーの考えにそっての問題提起…など、細かく監修者注がはいっている。
・大切な場所を説明するとき、レントゲン・シート（私の造語です。ホントはなんていうのかな。）を持って見せてくれる。今までの本は、わりと素っ裸が多かった気がする。ハダカ・イラストも、ほどよくシンプル。
・実物大のほどよくシンプルな胎児のイラスト。
・母親に対する家族のサポート。
・愛されて生まれてきた。愛されているというメッセージ。
・あかちゃんと仲良くなる方法
・いろいろな家族の形
・いいタッチ、悪いタッチ
・もっと調べたくなったら、図書館へ。

★気になる箇所。34－ 35p
「どろどろのたべものや、くうきは、へそのおをとおって、たいじにはいっていく。」
→どろどろの流動食みたいのがブクブクしながら胎児の体に入っていく様子を想像してしまった。
混乱して、一応調べてみると、胎盤が母体の血液から「酸素」や「栄養」を吸収し、胎盤にくっついているヘソの緒の血管の血液を通して胎児に送られる。ヘソの緒の血管は動脈２本・静脈1本の３本の血管が通っている。老廃物はヘソの緒・静脈→胎盤→母体に送られる。
イラストを見ると、ヘソの緒が子宮の胎盤（イラストでは胎盤と名称がふられていない）につながっているのがわかる。
本書が低学年向けなので、このような表現になったのかとも思ったが、他がとても詳しく丁寧に説明しているので、よけいに気になった。