まったく話せない高校生が半年で話せるようになり1年で議論できるようになる英語習得法

浜野清澄(著者)

• 販売会社／発売会社: 実務教育出版
• 発売年月日: 2020/07/02
• JAN: 9784788928008

商品レビュー

2023/08/06

英語学習に対する姿勢が学べるが、ディベートをするわけではないのでそれ以外を参考にした。

■文法よりスピーキング
文法は学校で習ったもので十分、複雑なものはいらない。正しい英語を話すことは大事だが、それに縛られて口から言葉が出てこないのではコミュニケーションにならない。

2020/09/21

英語ディベートの世界大会で結果を残す市立浦和高校のインターアクト部。帰国生も留学生もいないチームがコンスタントに結果を残すトレーニング手法を一挙公開。

学生の部活でコンスタントに結果を残すのは難しい。ようやく成長した生徒が卒業し、また新人が入部。永遠に育成する課程。それでも結果を出し続ける市立浦和高校、それだけトレーニング手法が確立されているのだろう。

吹奏楽部は良く「体育会系の文化部」と言われる。本書の主役インターアクト部も然り。脳に英語の回路を作るためのトレーニングが繰り返し行われている。

センテンスの発音練習（5分から10分）→ペアでの基礎練習（脳と口を結びつける）→座っていた人が質問する→攻守を入れ替える→ペアを替えて繰り返す

日曜を除きほぼ毎日の部活。少なくとも毎日1時間、年間で262時間は英語を話しているという計算になる。英会話スクールでは実は講師の話す時間が長いので、部活の方が英語が上達するという。筆者はこのトレーニング方法を「スポーツの体力作りと一緒で、自分で考えて、自分で話す回路を『脳と口』に覚えさせるための訓練としている。

話す回路をメインに文法は普通の授業で。この手法が成果を挙げていることは間違いないだろう。

本書の手法は高校生のディベートに限らす、社会人の英会話能力の維持、向上にも役立つだろう。

「ビジネスパーソンも毎日、5分くらいのセンテンスの発音練習をやり、そのあとテーマを設けて、メモの単語を見ながら30秒間スピーチ（次第に時間を伸ばす）をやれば、思ってもいないかなりのスピードで英語力が進歩するだろうと思います。」

脳に回路を作るためのトレーニング。細かい学習内容よりもフィジカルなトレーニングと同様な会話のための訓練手法を示した点を高く評価したい。

高校生にも社会人にも有用な一冊だと思います。

2020/08/24

普遍的な英語学習法としては使えない。
半分くらいが高校のディベート部の話のこと。
残り半分がその部での練習方法。