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オオカミの旅
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オオカミの旅

ロザンヌ・パリー(著者), 伊達淳(訳者), モニカ・アルミーニョ(絵)

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オオカミの旅

1,540

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 あかね書房
発売年月日 2020/06/15
JAN 9784251065742

オオカミの旅

¥1,540

商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

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2022/04/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手に取る機会があって、図書館で借りました。 オオカミのスウィフトは、群れのなかで誰よりも速く走れる。 よその群れに襲撃され、親やきょうだいを失いながらも、かろうじて生き延びた。 故郷(ふるさと)を離れて、仲間との再開を願い、旅をする。 おもしろかったです。 オオカミのスウィフトの語りで物語は進行します。 タイトル通り、序盤で群れが襲撃され、それからスウィフトひとり(とカラス)の旅でストーリーに大きな変化はなく、描写で読み進めていく感じです。 文字は詰まっていますが、全体が20章にわかれ、重厚なイラストが入っていて、読みやすくする工夫はされています。 でも、会話がほとんどなく、先が見えずにひたすら進むしかない様子が続くので、しんどいと感じる人も多そう。 P134「吠えた後は、みんながいっしょなら不可能なことは何もないとさえ感じた。」など、ときどきはっとして頷ける描写があり、読み慣れている子や動物好きな子には、おすすめできると思います。 スウィフト視点なので、人間界の「銃」などの単語は出てこず、これは何のことを言っているのだろう?と想像するのがおもしろかったです。 最後はハッピーエンドで、ほんとうに良かったです。 巻末に、「この物語のモデルとなった実際のオオカミ」と「資料 オオカミと物語に登場する生き物たち」のコラムもあり、読み応えたっぷりです。

Posted by ブクログ

2021/05/20

ノンフィクションのようなフィクション小説。 モデルのオオカミがいるらしい。 ひとりぼっちになってしまった野生のオオカミが主役。内容も絵も最高で惹き込まれました。 もっとたくさんの人に読んで欲しい。

Posted by ブクログ

2021/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

他所の群れに襲撃され、居場所も家族も失った一頭の若いオオカミの苦難と成長を描いたお話。 表紙の美しさにまず惹かれた。 夜の静けさ。その中で、一頭のオオカミが遠吠えをしている。見ているとざわついた心が落ち着いていく。神秘的な美しさがあった。 本編でオオカミ・スウィフトが独りぼっちになってしまってからは、その絵からとてつもない寂寞の念を感じた。 それが読了後にまた変わる。寂しさを抱えながらも、威風堂々とした佇まいに見えた。 本編中、スウィフトは馬の出産を目にする。赤ちゃんのにおいに食欲をそそられるも、食べてはいけない、これは神秘的なことなのだ、とその場を後にする。それどころか、赤ちゃんを狙う肉食動物を馬の群れから遠ざけ、自分が囮になることで逃がしてやった。 ほかのシーンでも、種族に関係なく情けだとか仲間意識だとか、食う食われるだけではない生き方(とでも言えばいいのかな?)が、とても印象的だった。物語とはいえ、野生の動物は人間が思っているほど単純ではないのかもしれない。 協力関係にあったカラスとのやり取りにも、ぐっとくるものがあった。種族が違うから意思の疎通は容易ではないけれど、諦めずに動作で会話をする姿は、やはり印象に残っている。それゆえに、カラスが自身の仲間と合流した途端、あっさりスウィフトから離れて二度と戻ってこなかったシーンは切なかった。 著者のあとがきにあった、「すみなれたところを離れて、新しいホームを探している方の心に、このオオカミの物語が響くことを願っています。」(p191)という一文。現状がそうであり、またそう遠くない未来にも同じようにこの物語を必要とするだろうなと思った。

Posted by ブクログ

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