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君の小説が読みたい アルファポリス文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | アルファポリス |
| 発売年月日 | 2020/06/17 |
| JAN | 9784434274251 |
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君の小説が読みたい
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◉あらすじ 物語の語り手は、小説を書くことを試みる桐谷翔也である。彼は12月2日(月)、一ノ瀬茉莉花と名乗る女性から1週間後に死ぬことを告げられる。彼女はタイムスリップを何百回と繰り返しており、翔也が死ぬことをきっかけに1週間の時間が巻き戻ってしまうという。彼女と共に死の謎を紐解...
◉あらすじ 物語の語り手は、小説を書くことを試みる桐谷翔也である。彼は12月2日(月)、一ノ瀬茉莉花と名乗る女性から1週間後に死ぬことを告げられる。彼女はタイムスリップを何百回と繰り返しており、翔也が死ぬことをきっかけに1週間の時間が巻き戻ってしまうという。彼女と共に死の謎を紐解き、迫り来る死を回避しようと試みる話。 ◉主人公の性格 主人公である翔也は、世の中に対して達観しきった(他人を信用しなくなかった)性格の持ち主である。彼の人格は小学生の頃のいじめを経て、親からの一言(裏切り)によって形成される。翔也の俗世間を諦観したようなモノの見方は、死ぬ直前の人間そのものに近く、人を殺すのに他人である必要はなく、自分の心が自壊していくだけに過ぎないことの隠喩のようにも思える。 ◉タイムスリップについて タイムスリップ設定はSFっぽさ、ミステリーっぽさを調合するスパイスに過ぎない。それはタイムスリップしている茉莉花側の視点が圧倒的に欠けており、翔也に対する気持ちがほとんど見えてこないからだ。たまたま目の前で翔也が死んで、それが自分のタイムスリップのトリガーであったことに気づく。そして、彼を救うために1週間を何度も繰り返すわけだが、その中での葛藤がほとんど見られない。それゆえ、彼女の心の動きからは読み手として心に刺さるものがなかった。 Q. 果たして一ノ瀬茉莉花はタイムスリップしていたのか? ①この小説自体が一ノ瀬茉莉花の著作である可能性。要するに、読者は翔也が書き手であるとミスリードさせられている。一ノ瀬茉莉花が、翔也を主人公に物語を書き、物語の中で翔也に小説を書かせたという入れ子構造のような話になっている。 ②一ノ瀬茉莉花の脅迫性疾患による錯覚と偶然と運。 翔也がたまたま1週間後に自殺する可能性があり、手帳を拾った茉莉花が彼を救おうとタイムスリップ設定を作り上げた可能性。 ◉総評 一言で表すと、信じていた人たちから裏切られ、自信を失ってしまった人たち同士の救いの物語。親からの態度を裏切りのように感じてしまった翔也。最愛の人に裏切られたカロンさん。兄(カイト)からの過去の自分への期待と今の自分を否定し続けられる弟(サイト)。小説を通して彼らは自分を見つめ直す。 ◉感想 乾いた心を潤す類の小説ではなかった。特別な感動もカタルシスも涙もない。淡々と「物語の大団円≒翔也の死を防ぐこと」を目指して、絡み合う謎を紐解いていく。 ◉自信を失うと 自分の進むべき道がわからなくなる。 自分の拠り所がなくなる。 自信を他人への依存で補おうとする。 他人すら信用できなくなる。 社会に対して諦観する。 何事にも無感動になる。 ◉自分のためだけに生き続けられるほど屈強な人などいないのか。
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