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すべて内なるものは
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すべて内なるものは

エドウィージ・ダンティカ(著者), 佐川愛子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 作品社
発売年月日 2020/06/25
JAN 9784861828157

すべて内なるものは

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商品レビュー

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2021/06/07

本屋で表紙の深い青が目に留まって気になっていた本をやっと。 1つのお話はたった30ページほどだけれど、1文目から入り込んで、読み終わると ずーんとした後味がある。 恥ずかしいことに私はハイチのことは地震が起こったことしか知らなくて、あとがきにあるような現状やマイアミにリトルハイチ...

本屋で表紙の深い青が目に留まって気になっていた本をやっと。 1つのお話はたった30ページほどだけれど、1文目から入り込んで、読み終わると ずーんとした後味がある。 恥ずかしいことに私はハイチのことは地震が起こったことしか知らなくて、あとがきにあるような現状やマイアミにリトルハイチがあって多くの人が移り住んでることを知らなかったけれど、「たぶん本当にこういう人たちは存在する/したんだろうな」と思わされた。

Posted by ブクログ

2021/02/08

エドウィージ・ダンティカというハイチ系アメリカ人作家の短編集。歴史に翻弄されるハイチの人々の暮らしに焦点を当てた作品が並ぶ。作家は全米図書賞、全米批評家協会賞を受賞するなど高い評価を受けているようだ。 この短編集に収められている作品も、すべてハイチの事情が関連するものである。日...

エドウィージ・ダンティカというハイチ系アメリカ人作家の短編集。歴史に翻弄されるハイチの人々の暮らしに焦点を当てた作品が並ぶ。作家は全米図書賞、全米批評家協会賞を受賞するなど高い評価を受けているようだ。 この短編集に収められている作品も、すべてハイチの事情が関連するものである。日本人にとってはハイチという国はなじみがないのでなかなかイメージしにくいところもあった。最初に役者のあとがきを見ておくと理解が深まるかもしれない。 ”Everything Inside” が原題である。ただし、本のタイトルになっている「すべて内なるものは」という作品はない。優しい表現に包まれた8つの物語が展開していく。どれも主人公の人間味が魅力的だった。すくなくともオールオッケーな愛を描いた物語はなく、寂しい、何らかの「不在」を描いたものばかりだった。しかし、読んでいくにつれて気分が暗くなるような感じは不思議としない。内なるものは、けっしてその人に起こったことをうわべだけ理解しても理解しきれない、深遠なものなのだろう。 どれも味わい深い作品だったので、一気読みするのは大変だった。ひとつひとつじっくり読んだ方が良かったかも。

Posted by ブクログ

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