
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2020/06/05 |
JAN | 9784087717174 |
- 書籍
- 書籍
不良
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
不良
¥1,650
在庫あり
商品レビュー
2.8
11件のお客様レビュー
子どもの頃から一緒にいた不良少年たちが、ヤクザになっていくお話。 オチや感動もなく、淡々と、ただの不良がヤクザになっていく様を描いたお話で、私の好みではありませんでした。
Posted by
私が武さんの本を初めて読んだのは18の時です。 そのとき読んだのは「全思考」でした。活字なんて大の苦手だったはずの自分が、使命感にも近い焦燥に駆られて夢中になって文字を追っていました。 自我も芽生えたてで、精神的に裸の自分にとって、武さんの任侠哲学は初期装備として十分な魅力があ...
私が武さんの本を初めて読んだのは18の時です。 そのとき読んだのは「全思考」でした。活字なんて大の苦手だったはずの自分が、使命感にも近い焦燥に駆られて夢中になって文字を追っていました。 自我も芽生えたてで、精神的に裸の自分にとって、武さんの任侠哲学は初期装備として十分な魅力がありました。 それから今に至るまで、折を見ては著書を漁ったり、いわゆる北野映画を観たりしています。 本書を手に取ったきっかけは、武さんの約6年ぶりの新作「首」が公開されたことです。本作は武さんが2019年に刊行した同名小説が原作で、「戦国時代に織田信長の跡目を狙って武将たちがさまざまな策謀を繰り広げる一大エンタテインメント」と紹介されています。評判は相変わらず良いのにも関わらず観客動員も少なく公開期間も短いというのが、武さんの気取りない性格を象徴しているような気がします。 私の言葉遣いから伝聞の色が拭えないのは、観ていないからです笑。 興味はあったのですが、そもそも映画館に行く習慣がなく機会を逃しました。(2時間座席に拘束されることですら大儀に感じるようになってしまった自分は現代人の象徴のような気がします。) その代わりと言っては何ですが、比較的最近の著作であった本書に手を伸ばしたというわけです。 本書のあらましを簡単に書くと、ごく普通の家庭で育った少年「茂」が、中学の入学式でヤクザの家庭で育った「キーちゃん」に出会うことで、次第にその道に魅せられていくという話です。 武さんはよく「ヤクザ」の世界を作中に描きます。生と死が常に隣り合わせにある任侠世界の潔さが、血の赤ともに良く映えます。本書も例外ではありません。 「キーちゃん」に侠気の美しさを見た「茂」がその自分の審美眼を疑わず、ヤクザ道を歩む運命に従う様を見ていると、こんな生き方ができたらかっこいいだろうなと空想してしまいます。一方、将来を投げ打ってまで任侠道に忠義を誓うことなど人間には無理だとも思っています。 「茂」も例外ではありません。ヤクザになった「茂」でしたが、最終的に抗争の中で裏切られ、怪我をして、最終的に焼き鳥屋の裏方になります。残ったのは、任侠という大義のない、騙しと脅しの才能だけでした。 自分の信念を貫けるほど、この世は甘くありません。社会的に動きやすい環境を作り、その中で大事に小さな光を灯し続けるのが精一杯です。 だからこそ、いっときの衝動を信じ、引き返せないと分かりながら突き進んでしまう「茂」はやっぱりかっこいいのです。 結果がどうであろうとです。 「茂」は武さんに似ています。武さんは、本書の発売記念インタビューの中で、「キーちゃん」にはモデルとなる人がいたと言っています。それを見て憧れた武さんはまさに「茂」で、だから「茂」は作中でキーちゃんの生き様を疑わなかったのだろうなと思います。 自分がその人のかっこよさを決して疑わなかったように、そして今ある自分を疑わないために。 ---- 追伸---- 最近ワンピースにハマっています。 ルフィーはアニメ界随一の侠客です。 大好きです。
Posted by
北野武作品の原点な気がしましたね。 アウトレイジって、ひょっとして、この先にある別の組の話だったりするかもですね(笑) 1960年代、中学校の入学式で出会った4人。この出会いが一生を決めてしまった。放課後は北千住、浅草界隈でカツアゲ、喧嘩に明け暮れ、馴染みの喫茶店で珈琲や酒、た...
北野武作品の原点な気がしましたね。 アウトレイジって、ひょっとして、この先にある別の組の話だったりするかもですね(笑) 1960年代、中学校の入学式で出会った4人。この出会いが一生を決めてしまった。放課後は北千住、浅草界隈でカツアゲ、喧嘩に明け暮れ、馴染みの喫茶店で珈琲や酒、たばこ三昧。。。この生活がいつまでも続く訳はなく、成長とともに岐路にたち、それぞれの道へ……ぐるっと回って腐れ縁ってやつですかね(笑)また、いつものメンバーで生きていくことに。楽しかったのかなぁ~彼の一生は……。
Posted by