自分と他人の許し方、あるいは愛し方

三砂ちづる(著者)

• 販売会社／発売会社: ミシマ社
• 発売年月日: 2020/05/23
• JAN: 9784909394378

商品レビュー

2024/02/21

女性の社会進出や女性差別の是正がめざましい近年、結婚や出産を望まない若い女性をよく目にする。そういった考えは友人にも多く、逆にそれが一般的な考えなのかもしれないと錯覚するくらいである。でも、私は幼い頃から今現在まで、実現するかは別としても、いつか大好きな人と結婚したいし、苗字だってお揃いにしたいし、子どもも欲しいと願ってきた。働きたくないわけではないけれど、本音で言えば、専業主婦になりたいとも。現代は、家庭を築き家族のために尽くすことよりも、女性がバリバリ仕事をしたり、自分だけの人生を全うすることこそが正義とされているように感じて、肩身が狭い(笑) 私はきっと大手企業に就職して活躍するよりも、家族に献身する方が幸せなのだと思う。
普段はなかなか口に出せないけど、自分の今後の生き方や幸せについて、ずっと思っていたこと、考えていることを肯定してくれるような内容だった。
女性として生きることを楽しみたい。

2023/11/29

次世代に呪いの言葉は吐かない、若い人の取り越し苦労の原因は先の世代にある、と語る三砂先生。
確かに、大学時代に先生が教えてくださった「出産も育児も素晴らしい体験」「女性として生きるのは楽しい」という言葉は自分の中に根づいていて、その後の人生を明るく照らしてくれています。
今の時代にこそ必要な、たおやかさのある一冊です。

2023/11/13

しばらく前に読んで、そのまま放置していて、もう一度読んだ。
「アイラブユーバットな関係」
最初に読んだときには、なるほどとは思ったけど、なんとなく、腑に落ちないところもあった。
もう一度読んでみたら、そういうのもありかなあ、という気がした。
「献身のエトス」も。

この本を手に取った時は、けっこう悩んで追い込まれていたときだったのですが、ここに書かれている内容に、だいぶ救われた記憶があります。