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マックス・ヴェーバー 主体的人間の悲喜劇 岩波新書1834
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2020/05/22 |
JAN | 9784004318347 |
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マックス・ヴェーバー
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マックス・ヴェーバー
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商品レビュー
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ヴェーバーの思想よりも生き方に重きを置いた詳細な記述。 愛国者だったんだ、従軍経験もあるんだ、多くの愛も求めたんだ、言ってることとやってることが違う場面もあったんだ、など英雄としてではなく、人間としてのヴェーバーが描かれている。 勝手に想像していた理想的なイメージは崩れたが、...
ヴェーバーの思想よりも生き方に重きを置いた詳細な記述。 愛国者だったんだ、従軍経験もあるんだ、多くの愛も求めたんだ、言ってることとやってることが違う場面もあったんだ、など英雄としてではなく、人間としてのヴェーバーが描かれている。 勝手に想像していた理想的なイメージは崩れたが、後書きで著者が書いているように、白か黒かの人間観は浅薄であることを改めて認識した。 時代と対峙する中で、彼が提示した社会学的概念は背景を加味すれば、今も色あせない。 最終章のヒトラーとヴェーバーの共通する点と異なる点は興味深い。 最近読了した『危機の政治学』『社会学史』と響き合いながら、重層的な政治と国家に関する思索を巡らせた。
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ウェーバーの全集を丁寧に読み解いたうえで彼の生涯をたどっている。これまでのウェーバー像は読み解く立場によって大いに左右されてきたことがよくわかる。
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本書は、「知的巨人」マックス・ヴェーバーの「人格形成物語」を描く試みであり、ヴェーバーの個別作品の解説ではなく、「伝記論的転回」として、それらの作品が生み出された人格的・歴史的文脈を描いている。 本書により、主体性を追求しつつ、攻撃的で、熱心なドイツナショナリストであり、自分及び...
本書は、「知的巨人」マックス・ヴェーバーの「人格形成物語」を描く試みであり、ヴェーバーの個別作品の解説ではなく、「伝記論的転回」として、それらの作品が生み出された人格的・歴史的文脈を描いている。 本書により、主体性を追求しつつ、攻撃的で、熱心なドイツナショナリストであり、自分及び自分側中心(プロテスタンティズム・ドイツ・西洋など)の状況認識をしがちであったといったヴェーバーの様々な側面が理解できた。 正直、これまでウェーバーは「学問の価値中立」を提唱した知的に謙抑的な人物だと思い込んでいたが、ヴェーバーは決して「世事を超越して知的に精進した求道者」ではなく、ポーランドへの蔑視をはじめ、バイアスにまみれた存在であったということがよくわかった。しかし、だからといってヴェーバーの業績が無価値ということになるわけではなく、そういう背景があるということを押さえた上でヴェーバーの著作を読み、その限界も含めて理解する必要があるのだと感じた。
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