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小説伊勢物語 業平
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小説伊勢物語 業平

髙樹のぶ子(著者)

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小説伊勢物語 業平

2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版
発売年月日 2020/05/12
JAN 9784532171568

小説伊勢物語 業平

¥2,420

商品レビュー

3.9

29件のお客様レビュー

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2024/04/06

古典でもよく聞く伊勢物語と在原業平。腰据えて読んでみようと、まずは現代語訳ではなく小説を選択。面白かった。 読みながら、業平にツッコミ入れること数えきれず。なんと危ない男か…。 家系図があるから、読みながら理解しやすい。 桓武天皇、安殿の平城帝、伊予の君の嵯峨帝、出てこないけれ...

古典でもよく聞く伊勢物語と在原業平。腰据えて読んでみようと、まずは現代語訳ではなく小説を選択。面白かった。 読みながら、業平にツッコミ入れること数えきれず。なんと危ない男か…。 家系図があるから、読みながら理解しやすい。 桓武天皇、安殿の平城帝、伊予の君の嵯峨帝、出てこないけれど空海の時代とかすっている。過去に読んだ本で得た知識の点が、この業平を読むことで線として繋がっていく面白さもある。 もどかしさを感じたり、しつこさを感じたり。 詩ではなく歌。 出てくる歌を、より情感豊かに受け入れてみたい。

Posted by ブクログ

2024/03/26

伊勢物語の現代訳版ともいうべき艶やかな内容。在原業平の恬子(やすこ)内親王(伊勢神宮の斎王)、藤原高子(基経の妹・後の清和皇后)、在原行平の娘との男女の睦合…、その後の後朝の歌交換。雅文が情緒豊かに男女の営みを幻想的かつ官能的に描き出し読み応えがあり、一方で、紀有常の娘・和琴の方...

伊勢物語の現代訳版ともいうべき艶やかな内容。在原業平の恬子(やすこ)内親王(伊勢神宮の斎王)、藤原高子(基経の妹・後の清和皇后)、在原行平の娘との男女の睦合…、その後の後朝の歌交換。雅文が情緒豊かに男女の営みを幻想的かつ官能的に描き出し読み応えがあり、一方で、紀有常の娘・和琴の方も登場するが、和琴の演奏が「かたことと音が尖り、清らかな流れと申せません」と拙かったことに現れているように非常に冷淡に終始し、当時の情緒ない女性との場面を象徴するかのよう。恬子斎王は月の妖精のような高貴な存在としての描写が幻想的。そして溌溂とした若いアイドルのような高子姫。恬子斎王の仕え人だった伊勢との間だけは、男女関係を明確に否定し、業平の良き秘書になったことが書かれているが、この人は実在なのか?どこまでが著者の創作かは不明。そして、業平の有名な歌やその序文などの背景も多く出てくるが、正に歌物語のようで、今でいうミュージカルを思い出され、親しみやすかった。 「名にしおはばいざ言とはむみやこ鳥 わが思ふ人はありやなしやと」 「ちはやぶる神代も聞かず竜田川 唐紅に水くくるとは」 「月やあらぬは春や昔の春ならぬ わが身ひとつはもとの身にして」 そして辞世「つひに行く道とはかねて聞きしかど 昨日今日とは思はざりしを」

Posted by ブクログ

2024/01/02

1000年以上も前の物語が、 なぜいまも読み継がれているのか、 この小説によってわかったような気がします。 平安時代の雅さはもとより、 この時代に生きた人々の 恋愛に関する自由奔放さに 憧れるからではないでしょうか。 道徳観や倫理観は、 時代によって異なりますが、 このころは感情...

1000年以上も前の物語が、 なぜいまも読み継がれているのか、 この小説によってわかったような気がします。 平安時代の雅さはもとより、 この時代に生きた人々の 恋愛に関する自由奔放さに 憧れるからではないでしょうか。 道徳観や倫理観は、 時代によって異なりますが、 このころは感情の赴くままに行動することが 許された時代なんですね。 もちろんそれだけではありません。 現代を生きるわたしたちにも通じる 感情の機微が描かれているのでしょう。 人間に定められた苦しみを 生老病死などと言いますが、 その中でも生を受けること、 老いることが、 最も苦しいことのように思われます。 物語の中には「飽かず哀し」という言葉が 幾度も出てきます。 満たされることなく 不完全なままこの世を去ることもまた、 人の定めなのですね。 在原業平ほどの人物でさえ そうだったのですから。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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