上野発、冥土行き 寝台特急大河 食堂車で最期の夜を 二見サラ文庫

遠坂カナレ(著者)

• 販売会社／発売会社: 二見書房
• 発売年月日: 2020/05/11
• JAN: 9784576200668

商品レビュー

2021/12/19

未来来くん、なかなかディープな生い立ちだけども、真っ直ぐな良い子。どれもよかったけど、ゲイのオネェさんのお話が好きだった。

2021/03/08

泣きました。
キャラ文芸というジャンル（最近知りました）特有の読みやすさ・楽しみやすいエンタメ作風もいっぱいで、それでいて読みながら泣きました。
それは私自身の理由によると思う。
やたら歳の近い人と死に別れる人生でした。
私が死に別れた人たちがもしこの寝台特急「大河」で過ごす時間があったとしても、私はそこに呼ばれる『1人』ではなかったです。
それでも、願わずにいられない。そんな機会がもし、彼らにあったのなら。残された近しい人たちにも（記憶を消されるとしても）あったのなら、と。
良い作品でした。

2020/12/17

何も出来ない、大叔父に迷惑をかけている。と思っている未来来だけど、ちゃんと働いているし、出来ることを一生懸命やろうとするし、周りの大人たちに可愛がられているし...。本人が自分に自信を持てないことが不思議で、悲しくなる。
そんな未来来が寝台特急で出会った死者たち。もう元の生活に戻ることが出来ない人たちのために未来来が作る料理で、優しい気持ちになれる気がした。大切な人や思い出のために寝台特急に乗る人たちの話をもっと読みたくなった。