商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2020/04/08 |
JAN | 9784167914691 |
- 書籍
- 文庫
嵯峨野花譜
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嵯峨野花譜
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商品レビュー
3.7
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「清げな」本だった。胤舜に訪れる試練は都合よく上手い具合に行き過ぎだと思われる時もあるけれど、それすら人のいのちであり、人生なのではないかと思わされる素敵な本でした。解説で初めて葉室さんが亡くなっていることを知ったんだけど、その事を知ったのがこの本であることがとても不思議だった。
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活花の名手と評される大覚寺の少年僧胤舜が、華道の修業を通じて成長していく時代小説。 10篇からなり、それぞれに様々な花が生けられる。 白椿、蝋梅、山桜、山梔、萩、朝顔、酔芙蓉等々。 しかし、請われて活花を行ったがその人の命を救えず、師の広甫に「生きることに、たんと苦しめ。苦しんだ...
活花の名手と評される大覚寺の少年僧胤舜が、華道の修業を通じて成長していく時代小説。 10篇からなり、それぞれに様々な花が生けられる。 白椿、蝋梅、山桜、山梔、萩、朝顔、酔芙蓉等々。 しかし、請われて活花を行ったがその人の命を救えず、師の広甫に「生きることに、たんと苦しめ。苦しんだことが心の滋養となって、心の花が咲く。自らの心に花を咲かせずして、ひとの心を打つ花は活けられぬ」と、未熟さを諭され、さらに精進する。 静かに活花の話が続くと思いきや、彼が老中水野忠邦の隠し子であることから、一転不穏な動きが蠢き始める。 史実とフィクションが融合されたこの小説は、著者が京都に居を移したその時期に書かれたとのことで、随所に京の四季折々の風景が挿入され、風雅な小説となっている。
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なんという凛とした物語でしょう。花本来の美しさが目の前に映像として現れるようでした 胤舜だけでなく全ての人に物語があり人生があるのです 表現こそ違えど皆人を思いやる心を持っていることに気付かされました 胤舜がこれから歳を重ねどんな人の想いをどんな風に生けるのかもっと見てみたいと思...
なんという凛とした物語でしょう。花本来の美しさが目の前に映像として現れるようでした 胤舜だけでなく全ての人に物語があり人生があるのです 表現こそ違えど皆人を思いやる心を持っていることに気付かされました 胤舜がこれから歳を重ねどんな人の想いをどんな風に生けるのかもっと見てみたいと思った
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