商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ぱる出版 |
発売年月日 | 2020/04/01 |
JAN | 9784827212303 |
- 書籍
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国益ゲーム
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緒方元衆議院が自身の専門分野である「外交」に関して日本の貿易交渉を題材にしてコメントする良書。 国会議員として評判は(特にネット上では)よろしいものではないが、著者のブログや本書は社会人として本当に読む価値がある。 TPPと日米FTAの特に注目すべき分野(工業製品=自動車、...
緒方元衆議院が自身の専門分野である「外交」に関して日本の貿易交渉を題材にしてコメントする良書。 国会議員として評判は(特にネット上では)よろしいものではないが、著者のブログや本書は社会人として本当に読む価値がある。 TPPと日米FTAの特に注目すべき分野(工業製品=自動車、農産物=米、肉、乳製品)を政府発表の文言から舞台裏を紐解いていく。 外交とは選挙を横目でみながらの政治と経済の合わせ技であることが鮮やかに浮かび上がる。 著者の指摘する交渉の問題点や背景は、交渉した政権への評価と投票の材料としてもちろん有用なのだが、それでなく分析手法としてビジネスでも見習うべきである。内外発表の差異分析(英語での発表と日本語での発表)や各論点に対する価格の推定(選挙成績からの興味の推定)は、別の機会に外交官の方の講義を拝聴した時にもすごく興味をそそられた。 一つ気になるのは、著者は日米FTAでの日本側の交渉のまずさとして、相手の焦りに付け込まなかったことと結果としてTPPより譲歩しすぎたことを挙げていが、その背景の安全保障を軽視していることである。中国・朝鮮半島からの脅威に対して日本は米国の国力に安全保障を依存しているため、それを本貿易交渉から切り離す手立てがない限り譲歩は避けられないのではないだろうか。 元外交官である筆者が安全保障と貿易交渉はどのようにバランスさせうると考えるのか是非とも意見が聞きたくなった。
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「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」というキャプチャとともに、今後も悪夢の民主党政権の象徴として語られてしまうであろう緒方林太郎氏の「本業」の分野での著作。 TPPや日米貿易協定について、ほぼ公開情報のみからその裏側を探る。 公開情報に基づくのは、もはや彼が現役官僚でも政府関係者で...
「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」というキャプチャとともに、今後も悪夢の民主党政権の象徴として語られてしまうであろう緒方林太郎氏の「本業」の分野での著作。 TPPや日米貿易協定について、ほぼ公開情報のみからその裏側を探る。 公開情報に基づくのは、もはや彼が現役官僚でも政府関係者でも国会議員ですらないがゆえだが、読む人が読めばここまで分析できるのだと驚く。 逆に関係者ならここまでは書けまい。 筆致に青臭さが残るのはご愛嬌。素浪人の書き殴りと思って目をつぶりたい。 それでも、毎年夏に水害が起こるたびにこれからも使われるであろうあの絵が、これからも氏にはのしかかって来るのだろう。 志を曲げること無く、いつか国政に帰ってきてほしい。 しかし、日本の交渉ベタはどうやったら改善できるのだろうか。
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政治家の誠実な文章を読めることは、とても貴重と思います。 昨今の貿易交渉を、極力フェアかつ、専門的な視点から解説してくれています。 胸がすいたり、すいすい読めたりはしないかもしれません。 その分、充実した読後感が得られると思います。
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