商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 松籟社 |
発売年月日 | 2020/03/01 |
JAN | 9784879843876 |
- 書籍
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世界の文学、文学の世界
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世界の文学、文学の世界
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世界各地からの文学を届けるアンソロジー。 イタリア、シリア、イラン、イスラエル、ブラジル、ソ連、日本、ハイチ、ケニア、チリ、デンマーク、アルバニア、バスク、エジプト、フランス、ユーゴスラヴィア、タイ。 多彩の一言に尽きる。 面白いのは短篇+解説という親切な組み合わせ。確かに説明がないと理解できない作品もあります。作者紹介、書かれた時代背景、モチーフが象徴するもの、など。文学講義を受けた気分にもなりました。 お気に入り 【イラン】 パルヴィーン・エテサーミー『孤児の涙/二滴の血』 [訳]中村菜穂 イランの女流詩人。混乱した厳しい社会で生み出された詩は圧政者に容赦ない。 【ブラジル】 クラリッセ・リスペクトル『カーニヴァルの残りもの』 [訳]福嶋伸洋 女の子が可愛かった。家族が病気だと楽しいことも楽しめないけど、楽しみたいよね。 【ケニア】 ジョモ・ケニヤッタ『密林の紳士たち』 [訳]浦野郁 ケニア初代大統領の作品。人間より上位の動物に支配される世界。 【チリ】 アントニオ・スカルメタ『サン・クリストバルの自転車乗り』 [訳]山辺弦 フツーに面白かった!自転車の疾走感が素晴らしい。原文もいいものなのだろうけど翻訳も素晴らしかった。 【デンマーク】 民謡/バッゲセン/エーレンスレーヤ/インゲマン「アウネーテと人魚」他四編 [訳]中丸禎子 日本人にはなじみがない男性の人魚というのが良かった。 【バスク】 イバン・サルドゥア『ある本の来歴』 [訳]金子奈美 1冊の本が辿る道筋は人を辿る道筋。 【ユーゴスラヴィア】 ドゥブラヴカ・ウグレシッチ『クロイツェル・ソナタ(新作)』 [訳]奥彩子 トルストイの『クロイツェル・ソナタ』を読んで再読したい。 【タイ】 ノック・パックサナーウィン『トーン』 [訳]福冨渉 読んでいるときは「スタイリッシュだなぁ。」と思っていたんですが、物語の背景を知ると重い。 プーケット大津波を偲ぶ短篇アンソロジー『死の自然』に掲載された作品。著者は有名な家庭医療・地域医療医師。
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