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漂流 新潮文庫
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漂流 新潮文庫

角幡唯介(著者)

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漂流 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2020/03/28
JAN 9784101019512

漂流

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商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2024/07/11

生の鶏肉、鳥肉を食べるところだけでもいろんな要素が盛り込まれて、十分です。お腹いっぱいになりました。

Posted by ブクログ

2024/06/03

冒険家でノンフィクション作家の角幡唯介が「漂流」をテーマにある1人の漁師と、その故郷の島の風土について調べ上げて書く。 角幡のこれまでのフィールドはもっぱら山岳、極地だったが今回の舞台は大海原。陸と海、共通点や異なる部分が浮き上がってくる点も面白い。

Posted by ブクログ

2023/04/16

分厚い労作だが、一気に読み終える。さすがの構成&筆力だった。 以下、雑感。 一時期、沿岸部に暮らしたことがある。そこでよく聞いたのは「浜っ子だからね」というセリフ。良い意味でも、悪い意味でも使われていた。よく言えば豪放磊落、悪く言えば無鉄砲で無軌道(当地の言葉だと、荒...

分厚い労作だが、一気に読み終える。さすがの構成&筆力だった。 以下、雑感。 一時期、沿岸部に暮らしたことがある。そこでよく聞いたのは「浜っ子だからね」というセリフ。良い意味でも、悪い意味でも使われていた。よく言えば豪放磊落、悪く言えば無鉄砲で無軌道(当地の言葉だと、荒い、とか、きなかい、とか)喧嘩っ早いけど忘れるのも早くて、利に聡いかと思えば情に厚い。そういう人のことを言っていた。この作品にはそういう人がたくさん出てくる。というか、九割方、そういう人たち。角幡さんはその中でも、2回の漂流を経験した沖縄の漁師を通じて「海」を描こうとしたんだという。何と大胆な。描きたかったのは漁民じゃなくて海だったのね!ごめんなさい、あとがき読むまで気づけませんでした… 足掛け3年(かな?)に及ぶ、国を跨いだ聞き取り&体験を通じて、海に生きる人たちは「民族」と言ってよいほどの、それ以外の人とは隔絶した感性を持って生きていると角幡さんは結論づけたようだ。けれど、むしろそれは角幡さん自身、もうすでに『雪男は向こうからやってきた』で気づいていたんじゃ無いのかな?一線を踏み越えた経験をした人は、そこから帰ってこられない。海であれ、山であれ、街であれ。異界の異界たる相貌を知った人は、ヨモツヘグリを食べたのと同じ。もう、常世の人なんじゃないだろうか。何だか青木繁の「海の幸」をしきりに思い出しながら、本を読み終えた。 私たちは、一部の人やレジャーとしてのそれを除き、山から恵みを持ち帰ることをやめてしまったけれど、海の恵みと切り離されて生きることにはまだ成功していない。あんな災害が繰り返されているのに。土から離れては生きられないのよ、とシータは叫ぶけど、どっこい、海の方がまだ強く私たちを呪縛しているんじゃ無いのか?と感じてしまう。

Posted by ブクログ

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